いいなぁ、この映画。観終った後、こんなに余韻を残す恋愛映画は久しぶりだ。 透明感ある繊細さと脆弱さと沈痛さに溢れていながら、それでいて、何ともユーモラスなリズムと、妙に日常的でリアルなセリフ廻しの見事な融合。 文学的なチャプターで綴られた中、明らかに意識しているであろう岩井俊二「LOVE LETTER」への類似性と思い入れの深さ。 “一万円札のリング”をはめ込むふたりを捉えたカメラが足元から地面にパンすると水溜りに虹が写っているシーンや、屋根の上でふたりがただ佇むシーン等での、まるで映画青年が撮ったかのような良い意味で気恥ずかしくなる映画愛に溢れた映像テクニックの懐かしさ。 上野樹里&市原隼人の主演ふたりの、出会いと再会から始まる各パートでの思わず微笑んでしまいたくなるようなその掛け合いの楽しさと、出番は少ないものの、蒼井優の相変わらずのその演技の暖かさ。 どれも魅力的だ。 そして、映画の中盤「失恋」のチャプターで語られる智也とあおいの“互いの気持ちを素直に出せない”ふたりの“愛”の告白と言ったら、、、。本当に、こんなにも不器用でみっともなくて、でも切なくて愛おしい告白シーンは滅多にない。 他のレビュアーの方も述べられている通り、主演ふたりの名演と共に、もっと話題、評価されて良い秀作。
友人から勧められてビデオからみましたが、「これは一生モンだ!」と思い、DVDを購入しました。 テレビで放送しているときも知ってはいましたが、「どうせ、ジャニーズファンの為のドラマ」と高をくくっていました。しかし、私は27歳の、どちらかというと、テレビもあまり見ないタイプの男ですが、そんな私なのに、むちゃくちゃ楽しめました! 俺たちにもにもこんな青春があったような気がするな~って、友人達みんなで、酒飲みながら見ると、すごく幸せな気分になれます! 今度は映画化されるようなので、それも大変楽しみにしてます。
映画もメチャクチャ面白くって、これは絶対にDVDを買おう!と思っていたけど、初回盤に付く特典ディスクの豪華さにぶったまげた\(◎o◎)/! だって、一枚で約170分って。。。本編よりも長いじゃないですか~ しかも、「フジミロックフェス」の完全バージョンまで付いてしまうとは。。。 本編だけでもいいや、と思ってただけに、この豪華仕様にはヤラレタ。。あとは、これで、キャッツたちが会場に着くまでの間のつなぎで急遽やることになった山口先輩と猫田のパフォーマンスの完全版も入れてくれると嬉しいな~ もう、これは今から発売が楽しみだニャー
親子それも‘母と子’にフォーカスした久しぶりに鑑賞に耐えうる作品です。
豊かな演技陣のムダのない緊迫した画面にグイグイ引き込まれてしまいます。
勿論、‘子役’の女の子も素晴らしいのですが殊に、田中裕子さんや松雪泰子さんの
秀逸な演技は言葉に出来ない母性の‘絆’のようなものをその行間に表現して
余りあるものです。
初回を観て、ただただショックでした・・・・。
‘親による虐待’という日常の狂気、今この時でさえ、何人のこどもたちが
声にならない声を上げているのでしょう?
痛ましい虐待をしてしまうのも、その虐待からこどもを救えるのも
本作のテーマでもある‘母性’なのでしょう。「母と子」というこの余りにも
普遍的な関係は‘筋書きのないドラマ’そのものである事を改めて本作から
インスパイアされた気がします。
本作の脚本は坂元裕二氏。一世を風靡した出世作「東京ラブ・ストーリー」は
私もほぼリアルタイムの世代でした。日本はバブル絶好調。恋愛もシゴトも
24時間が当たり前、坂元氏の名前を当時の記憶と共に懐かしく思い出しましたね。
本作の成功は坂元氏の出色の脚本がその元になっている事は明白です。
脚本がしっかりしていれば、これだけの作品がまだまだ作れる事の証です。
この作品を観終わると、つい寝息をたてている息子の寝顔を覗いてしまいます。
出演者をはじめとした製作関係者のみなさんに心から感謝しています。
造り手の真摯な姿勢の感じられる、心に残る素晴らしい作品でした。
女性カメラマンが多分家庭用ビデオで撮った映像が主な内容になっています。 他の綺麗に撮ることに主眼を置いた作品とはいい意味で差別化されていて良かったです。 彼女の胸を指でつつくシーンは女性同士じゃなければ撮れないし 他にも彼女の魅力を引き出しているところも多かったのでファンは押さえておきましょう。
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