クォン・サンウとイ・ボヨン、どちらも愛しく、そして悲しい。私は妻と一緒に観ましたが、 妻はクォン・サンウに、私はイ・ボヨンに共感しました。 イ・ボヨンの行動には救いはないのかもしれないけど、私は同じ気持ち。 空虚な世界では生きられない。 愛はひとそれぞれです。
2007年9月11日から12月5日まで韓国のMBC放送がオリジナル。NHKがBS-hiでこのDVDと同じ字幕版を2007年12月3日から、地上波NHK総合で日本語吹き替え版を2008年4月5日からリリースしている。HDで5.1chサラウンド、この作品のためにオリジナルに作られたCGプログラムに、久石譲が音楽監督を務め、すばらしい音と映像の作品だ。個人的には吹き替えでなくこの作品は字幕で観るべきだと思う。韓国語の持つ雰囲気が吹き替えでは消えてしまう。
脚本もすばらしく、殺陣も迫力満点。俳優を新人も含め、適材適所に実力派を配していて文句のつけようがない。韓国映像界の実力をまざまざと見せつけられる。某局の大河ドラマと比べると時間の濃密さが違う。時間が濃く、ゆっくり流れていく。タムドク(広開土王)を演ずるペ・ヨンジュンもすばらしいが、脇を固める面々がより素晴らしい。特に、スジニのイ・ジアとチュムチのパク・ソンウン、チョロのイ・フィリップの存在感がスゴイ。
このDVD BOX IIでは第23話「面影を追って」のタムドクとスジニの再会のシーンが最高だ。二人はまったく喋らず、見つめ合う。絵のように美しい映像。すばらしい役者の演ずる演技というのは言葉は不要なのだな、と思った。
つい最近、お二人が結婚されると聞いてビックリです。でもチュッカエ!。
このドラマ、ほんわかしてて良いですね。キ・テヨンssiは「テロワール」くらいしか
観てないんですけど、その時はあまり印象に残りませんでした。でもこのドラマでは
なかなか素敵で惹きつけられました。ユジンssiは作品の数が多いですね。元歌手ですけど
女優のイメージの方が皆さん強いでしよう。
キ・テヨンssiがインタビューでこのドラマのキスシーンの事を聞かれて、こう答えていました。
撮影が始まってすぐのキスシーンだったので、何の感情も無く淡々と仕事をしました、
みたいな内容でした。 このドラマの共演で付き合い始めたとか...。
ドラマ同様、縁があったんですね。本当におめでとうございます。
1937年に発表された本作品は、
カー名義の15作目にあたり、
あまり目立たないけれど、
カー作品のベストに選ばれることもある、
隠れた名作です。
クリストファ・ケントは、作家修業と称して、
南アフリカ・ヨハネスブルクから
イギリス・ロンドンまでの自力での旅行を決行していましたが、
最終地ロンドンのローヤル・スカーレット・ホテル707号室で
女性の絞殺死体を発見。
犯人にされるのではという不安から
ホテルを逃げ出した彼は、
ギディオン・フェル博士のもとを訪ねますが、
そこにはハドリー警視の姿もありました。
すでに事件発生のことを知っていた二人が告げたのは、
死体の女性は、いとこのロドニー・ケントの妻、
ジョゼフィンだということ。
そしてそれは第二の殺人で、
夫のロドニーは既に2週間前、
サセックスのジャイルズ・ゲイ卿の屋敷で
絞殺されていたということでした…。
クリストファ・ケントが犯人に疑われる作品かと思いきや、
疑惑はあっさり晴らされ、
あとはフェル博士とハドリー警視の捜査が続きます。
一見特異な事件に思えなかったふたつの殺人事件ですが、
次から次へと疑問点が生じ、
読者が混乱するかもしれないという配慮からか、
物語後半でフェル博士が論点整理をする章が設けられています。
しかし、この作品の最大の勝負どころは、
「意外な犯人」でしょう。
数々の疑問点が解消されていく過程もさることながら、
最後に明かされるこの「意外な犯人」のインパクトはなかなかのものでした。
この「意外な犯人」を巡っては、
アンフェアとの意見も多数ある模様で、
確かに犯則ワザともいうべきものなのですが、
もちろん作者はそれを分かって使っているのであり、
伏線もきちんと張られていることもあって、私は許してしまいます。
絶版状態の本書、
復刊の見込みはなさそうですが、
久々に犯人の意外さに驚くことができて、
個人的には満足のいく一品でした。
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