スープ作りに重宝しています.普通の鍋でも飛び散らず簡単にできます.飛び散りは回している最中に上下しなければ大丈夫です.ウィスクはパワー不足でいらなかったかも…と思ったため☆4つです.
この作品、なかなか恐い感じがした。 例えば、まず産まれてくる人間はDNA操作がされており、性格・適正能力がある程度コントロールされた状態である。また人間の男女比は1:9。『去年まで短大だった大学に今年初めて男子が入ってきた』ぐらいで維持される環境。そんな中で地球を攻めてくる敵と戦うのが本編のストーリー。・・・本当に未来にありそうで恐い。 ロボットアニメで女性比率が高いというのは近年まれに見る傾向であるはず。そのせいか、かなり人間模様が重視される作品である。だからこの1話はこの作品の中でも見逃してほしくない部分である。 またこの作品は親切設計で、映像特典として、今巻では、ノンテロップOP・EDのほかに、組織内の立場関係図も収録されている。 ぜひお試しあれ。
2002年のレビュー以来10年目ぶりにようやくレビュー2つめ。コンプリートセット発売の気配もないし。売る気あるのかバンダイは! 見る気あるのかアニオタは!
アメリカアマゾンのレビューを見ても、埋もれた名作という評価が高く、似たような状況である。
2001年製作とは思えない画像のすごさ、巨大ロボットものは嫌いな評者をしてうならせる精密でうねうね動くメカニズム、艦隊バトルシーンも、省略の無い、それでいてクールで間延びしないカット割りの妙、どれをとってもすばらしい。確かに使いまわしのシーンも多々あって、了見の狭いオタクの突っ込みどころかもしれないが、もう一回見せてくれてありがとうレベルの映像なので文句は無い。音楽は好き嫌いは分かれると思うが、ディストーションのかかったギターが効果的だ。さてしかしそれはどうでもよい。
問題はストーリーだ。やはり了見の狭いオタクは、やれ、ホーガンのパクリだとか(確かにガニメデとか、巨人とか、人類起源問題とかね)いうだろう。また、リングにモノリスイメージを見たりするかもしれない。それはみんなオマージュなの!
テーマもまた、ありふれていて既視感があるといえばそのとおりだ。未来の管理社会というディストピア、アンドロイドもどきにされた人間の失った感情の回復と再生。道を誤った人類に対する滅びの天罰。人間の不完全性を逆に可能性と読み替えることによる肯定。どれもこれも、聖書の時代からSFの今日まで、繰り返し繰り返し語りつくされたテーマだ。「陳腐」としたり顔で批判するやからもいるかもしれないがそんなことは当たり前なのだ。それでいいのだ。監督もわかって作っていることは各話のサブタイトルがそれこそ超名作のもじりになっていることから明らか。問題は表現力。
まず、メインヒーローヒロインがいるようでいない。大げさに言えば一人ひとりを描ききっているという意味で、群像劇のスタイルをとるSFアニメには珍しい作品である。その典型がレジスターたちだ。ベアトリーチェはまれに見るハイレベルの脇役だ。しびれまくったよ。主役か? マリオに銃を向けるシーン、そしてマリオに代わって指揮を取るシーン、形見のナイフをほしいとチキに語るシーン、これらのシーンの脚本の力にはうならざるを得ない。また、ミアがセルゲイに裏切られて、それでもまた丸め込まれて、それでもまた気がついてといった、普通バトルアニメのシンプルなストーリーのお約束ではありえない展開を、敢えてストーリラインに乗せた決断。これを確信をもってやっていることはミカが、「また、丸め込まれたの!」というせりふを吐いていることからわかる。このような群像劇が大きな物語にちゃんと収斂するのである。またこの物語がスケールがでかい。まどマギ一歩手前でふみとどまってはいるが、ホーガンよりはちょっとでかい。
凍ったエウロパの地表を半そでの長ランのような服を羽織って歩いているシーンなど、爆笑ものなのだが、氷の惑星がそのまま海の惑星になっちゃったり、木星の距離にある惑星なのに、青空にさんさんと陽光が降り注いでいたりするシーンが続くと、なるほどこれは艦長の幻想なのかと好意的に解釈してしまうほどに、大きな物語として細かいところはどうでもよくなるほどストーリー構成としての表現力があるということになる。
Watch or die! 観ずに死ねるか?中古の商品は格安のようですぜ。
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