日本仏教の声明が持つ音楽性を感じるCD。とは言っても曲ではないので、ただ静かに心を落ち着かせたい時に聴くのがいいだろう。私もそう言う気持ちの時に購入し、数年に一度は聴いている。
前半が、大師の教え・歴史・修行の解説。後半が、精進料理の作り方の説明となっています。 ここで重要なことは、食事とは、生きるための手段でしかないということです。だからこそ、“美味しい”、“不味い”ということは問題ではありません。 また、精進とは、肉を使わないことではなく、「欲望を正しく制すること」なのだそうです。 料理本というよりも、弘法大師の教えや高野山の寺宝、食事の意味を伝える本だと思います。
サンプル写真の顔の表情がイマイチなので購入をためらっていたが、仏像最高峰の大日如来が どうしても欲しくて今回購入した。商品を見てビックリ!実際の商品の方が、表情がかなり良く出来ている。 サンプル写真が悪すぎるからそう感じるのかも知れないが…
光背、蓮華もなく実にシンプルな仏像だが、重厚感がある。 ただ個体差かもしれないが、歴史を感じるくすみ、汚れ?が少し薄いのが少々不満である。
でも仏像好きの私にとっては、飾って眺めるだけで心が安らぐ仏像はやはりいい。
声明(CD)
高野山金剛峰寺僧侶(奥の院、7/21/1993)
財団法人、ビクター伝統文化振興財団によるこのCDは四智梵語、心略梵語、不動梵語、唱礼、勧請、五大願、理趣経の全7曲の声明からなっている。これらの読経の意味は全く分からずとも、どれを聞いても深山幽谷に響くように心に深く共鳴する。
まだ見ぬ国、高野山奥の院の佇まいはかくもありなんと想像しながら聞いていると、1200年以上も前の弘法大師空海の面影が彷彿としてきて、とくに若い頃の紗門(修行僧)としての空海の悩み、苦悩、努力などが忍ばれる。現代に学問を心掛ける学徒たちにも勇気と力を与えてくれるだろう。
そうでなくとも声明は美しい独特のリズムやメロデイー、ハーモニーを持つ音楽そのものであり、腹の底から飛び出る声は聞いている者の身体を突き抜ける。これほど癒し効果のある音源は他にあるのだろうか・・・
確かに神仏霊場を描写する鉛筆画の精度、密度が素晴らしく、とにかくそれには圧倒される。だがそれに比べて、文字による基本情報が、スペースの関係からでしょうが、いまひとつ物足りない。だからこの本は鉛筆画集に見えてきてしまうのです。
(言い過ぎでしょうか?)
神仏霊場会編でありますので、もう少し信仰の面で内容の充実があったらなあ、というのが、多大な労力がかけられたでありましょう本書に対して申し訳ありません、率直な感想というか要望です。今となっては遅いか…。
(内容的な面は私の場合、『神社霊場 ルーツをめぐる』光文社新書を参照しています)
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