最初「クエカ」って起伏の少ない曲だな~とか「大聖堂」って暗いな~とか「タンゴの歴史」目当てで購入したので他の曲に対してさほど興味を持っていなかったのですが、だんだん「あれ、これ意外といい曲だね」っていう味わいがでてきました。ラテン音楽とひとくくりにしてますが、もちろんピアソラ(アルゼンチン)と「パラグアイ舞曲」「ヴィラロボス(ブラジル)」の地域性は明らかに違いますし、その違いが一つの大陸におさまっているおもしろさ。それからバルエコのCDに一枚におさまってしまったおもしろさ。気がつくと「あ、今日聴こう」と手にとってしまう一枚になりました。
ジャケットが89年リリースのものと同じなので、古くからのファンの方はお間違えのないように。各トラックは下記3枚からのセレクト。 #1,2・・・・モーツァルト&ソルから #3~6・・ファリャ&ポンセ&ロドリーゴから #7・・・・・・アルベニス&トゥリーナから #6ロドリーゴは3曲(実際のトラックは3つに分かれているはず)⇒『ファンダンゴ』、『パッサカリア』、『サパテアード』 #7アルベニスは8曲(同じく8つのトラック)⇒アラゴン、★キューバ、カディス、アストゥリアス、カスティーリャ、★グラナダ、★カタルーニャ、★セビーリア となっています。 ★はスペイン組曲から、ほかの4曲はアルベニスの他の作品からの引用です。(アルベニスは最初8曲作曲予定が4曲で中止、後に出版社が勝手に引用した という歴史があります)バルエコ編ではこれら8曲をスペイン組曲<完全全曲版>として扱っています。 バルエコ氏の音は、全体的に非常に地味に聞こえますが!、 アルアイレ奏法(右指がとなりの弦に触れない)のパイオニア。テクニックは素晴らしいものがあります。ファリャ、アルベニスの編曲は自ら行っています。ほかのギタリストが省略する音でも、この方はきっちりと弾いてしまいます。 自称ギターにはうるさいあなた、聴いてみる価値は充分にありますよ。
こういったオムニバス的に集められたCDに関しては、賛否両論あるようですが、クラシックの超初心者の意見として書かせて頂くと、「とっても有難いCD」という事になります。 元々、クラシック音楽に精通していらっしゃる方にとっては、当然の事であっても、小・中学校時代の音楽の授業くらいでしか、まともにクラシックに親しんだことのない人間にとっては、良いとこ取りのブツ切り状態であっても、一番分かりやすいサビ的な部分ばかりを収録して頂けるのは、とても有難いことなのです。 なんせ、「あ、この曲いいな~」と思う曲に街中で偶然出会っても、タイトルも作曲者も探す術がないので、大抵の有名曲が網羅されているこういったCDがあると、インデックス的にも使えるので、今後CDを探す時にも役立ちますしね。 もちろん、BGM的に流しながら、本を読んだりネットを見たり、あるいは片付け物をしたり・・・。色々な場面で使用することもできます。 邦楽のアルバムが1枚だいたい3000円することを思えば、6枚組の上、かなり著名な方々の演奏のものを集めていて同じ3000円なら、やはりお買い得と言えるのではないでしょうか? クラシックは時代が移り変わっても、決して色あせる事なく人の心を打つ音楽だと思うので、持っていても決して損という事はないかと思います。
聴いていて落ち着きます!自分もギターをいじってみたいという気持ちになってしまいました。購入してみて良かったと改めて実感しました。
これからクラシック聴こうという人にはいい一枚。 僕の大好きな亡き王女のためのパヴァーヌや亜麻色の髪の乙女が入っているし。有名どころだしね。亡き王女のためのパヴァーヌはピアノ版にしてほしかったなぁ。坂本龍一の曲もさりげなく入ってたりする。しかもあのエナジーフローだ。どうせならアルバムBTTBに入っている「OPUS」も入れて欲しかったなぁ、と思う。こういういっぱいはいってるアルバムは意外な曲が入ってるとうれしいと思うのは僕だけ?
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