なぜこれまでCD化されなかったのか!? 各メンバーの個性が競い合う名作の3rdアルバムです。
他作では聞けない田口さんのハードな面が聴ける[1][3]
ロマンチスト常富さんの[2][5][9]、作風が広く器用な内山さん[8][10]、
石山さん作で内山さんの名唱[6](アルバムバージョン)、
今作のみ参加の大久保さんの絶対CMソング向きの[7]、など粒ぞろいです。
加えて、[11][12]はプロデューサーでもある吉田拓郎作曲ですし。
わがままを言えば、シングル「戻ってきた恋人」「各駅停車(シングルバージョン)」を
ボートラに収録するか、もしくはAB面を集めた『シングルス』が欲しかったですね。
かぐや姫が復活する。そして新譜を発表する。会場で、またはNHKで演奏を見て一緒にギターをかき鳴らしたお方なら、かぐや姫復活ライブのCDを買って、社内でお宅で一緒に熱唱していた方なら思わず買ってしまう一品。曲ですか。曲じゃあないんです。出たことに意義があるんです。ジャケットで選ぶなど、いろんな買い方があるかと思いますが、出たことで選ぶ。そんなCDだと思います。まだの方、かぐや姫復活ライブをご覧下さい。
山田パンダさんの歌はかぐや姫の寄りも訴えかけるものがあり心に響きます
渥美清、30年前の歌が今、蘇る。
山田パンダが新たに声を入れ。
パンダならではの優しい声、渥美清の人情みあふれる声
浅草の風情が目に浮かぶ二人ながらではの音に成っています。
かぐや姫は明らかに70年代の日本の最も優れたバンドの一つです。かぐや姫の全アルバムを買う気がなくても、このぐらいの曲数を聴かないと全貌が把握できないと思いますので、ベストは是非2枚組みのものを買うべきでしょう。下の人も書いていますが、個人的には一番好きな曲の「僕は何をやってもだめな男です」が入ってるベストはこれだけなので迷わず本作を購入しました。ただ、曲が年代順並びでないのと、変形ケースで扱いにくいので減点。 ところで南こうせつ公認の「かぐやひも」なるバンドが沖縄で活動しています。CDは沖縄でしか手に入りません。演奏力に若干の問題がありますが、70年代フォークとオリジナルが半々といったレパートリーで、トークが相当に笑えますので、お勧めします(一度観たけど2時間笑いっぱなしでした)。沖縄旅行の時には是非どうぞ。
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