大好きな漫画家さんなのですが、いつものとは違う雰囲気なので少し戸惑いがあったのですが、やっぱり榎本先生ですねー! 面白いです! いままで存在していた育児マンガとは一味違った面白さなので、読んだことのない人も榎本ファンも必見の一冊ですよ!!!!!
法則に捕らわれないカオス空間が不条理漫画の魅力の一つだ。
だから不条理漫画というジャンルは、テーマを放りっぱなし、投げっぱなしになりやすい。
ストンと終わってしまい読者はポカンとする。
それが面白い。
このムーたちという作品は、不条理漫画にも関わらず「納得」がある。
デビットは日本で言ったらアキラ。チャーリーはマサヒコ。
おかしな話だが、何故か納得させられる。シックリくる。
放ったテーマをキッチリ拾い、再び投げつける。
オチの付け方や演出などは不条理漫画の方法で行っているが、
内容としては不条理ではなく条理だ。
筋があり、答えに導いている。
上で、これの事を不条理漫画と呼んだが、実際はたぶんもっと違う何かなのだろう。
とにかく面白い。
その点は間違いない。
あと、全く主観的な意見だが、ママさんの流し目がエロっぽくて良い。
本作の1巻発売記念のサイン会に参加した際、“榎本俊二”という人のフツーさを目の当たりにし、 再び作品を読んでその異常性とのギャップに新たな魅力を見ました。
フツーの立ち位置から、他者とは違う視線で見たモノを描く、という作風が板についたなぁ、 と感じる一冊でした。
その異常性がシックリきて、とても面白い。
初めて見たときは、もしかしたら笑わないかもしれない。しかし、手に取るたびにじわじわこみ上げる笑いは、地味に細部に拘った、クオリティの高さゆえなのだと、とりあえず、私は信じてます。
良くも悪くもグダグダの榎本ワールド炸裂です。個人的には大好きなのでもっと評価されてほしい作家さんです。
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