はじめてネーネーズのCD買いました。一番気に入ったのは、黄金の花です。あまりの歌詞の素直さに戸惑うけど、歌声はまっすぐしみてきます。寿司や納豆食べてますか?のフレーズにくすっ、でもなぜかじーんとしみてくるんです。また、他のCDも聞いてみようかなという気になりました。
必殺シリーズの中でも完成度が高く、最終回に至るまでの物語が素晴らしい。全話を通して見所が多く、主水シリーズとは違った魅力に溢れています。他シリーズに比べ派手さは、ないものの堅実なドラマは、何度観ても飽きません。第1話より視聴して欲しいです。
平安の世の黒々とした闇の中、じんわりと広がる血の匂い。魔性の者・玉藻の前(たまものまえ)の艶やかな黒髪と端麗な容貌の中、ぽつりと燈る唇の赤。絵に色はついていないのですが、大きな黒の地に点々と散る鮮やかな赤、黒と赤の二色が目に見えるような作品でした。
月の光、すすき、曼珠沙華、鈴虫、紅葉(もみじば)。秋を彩るそうした絵柄が、所々にそっと置かれています。秋の気配が、ひたひたと身にしみてくるような風情。平安の雅な香りが、ふわりと匂ってくるよう。
岡本綺堂の原作は読んでいないので分かりませんが、この波津版・玉藻の前では、魔性の者に惹かれる千枝太郎こと千枝松(ちえまつ)の懊悩、迷う心にスポットライトを当てて描いています。その意味でも、魔の物語が痛切な恋の物語へと転調するp.250〜251の見開き二頁のシーンが素晴らしかった。それまでの黒雲がみるみる引いていき、すっきりした心持ちになったラスト二頁に乾杯!
本書のあとがきで、「私は岡本綺堂先生のファンで 狐好き 半七親分ラーヴ」と語っている波津さんには、ぜひ、半七捕物帳の中のお気に入りの話をいくつか、描いてほしいなあ。巻末に、同じく半七捕物帳を大の贔屓にしている作家・宮部みゆきとの対談を入れたりして。ああ、読んでみたいっ。
レイプ被害者の手記やトラウマセラピストによる症例報告を多く読んできたが、本書は類書にない魅力を持つ。自分は男でありレイプ被害者の女性の嘔吐などの身体症状にまでつながる根源的恐怖やフラッシユバック時の感覚などを完全に理解しきれるとはいい得ないが、この著者の率直な言葉はそれらの恐怖をより第三者にも届きやすいものにしている。一番著者の勇気に感謝したいのは、レイプ被害経験後の自分のセクシュアリティーの変化を当事者の声としてきちんと表現してくれたことだ。最も表現しずらい困難なことを勇気をもって表現してくれたことにより、今後性犯罪被害経験者の女性が彼氏や夫とのセックスを本当は吐き気や涙をこらえながら、いやいや行わざるを得ないというような悲しい事態が改善されるはずである。そのような力をもつ本である。アメリカにおけるラッセルやハーマンの研究、日本の同様の研究においても女性の性犯罪被害の実数は相当多いとされている。自分の彼女や妻が過去に性犯罪の被害者であった可能性は相当程度存在するわけであり、性行為においても最大限の開かれた感受性を持ち、自分の大切な伴侶のかくされた悲鳴を聞き逃さないようにすることが大切なはずだ。著者はご自分の結婚の解消という代償を払ってそれを教えてくれていると感じた。日本では性犯罪被害者の方が声をあげ、自分の経験を表現することにはいまだに多くの困難がつきまとう。まして著者のように若い女性がメディアに顔と実名を出すことはかつてなかったことだ。著者の志の高さを感じた。多くの男性に読んで欲しいと思う本である。また本書で著者がたどったような精神的プロセスを精神臨床の専門家の立場から普遍的にとらえかえしたものとして、宮地尚子編 『トラウマとジェンダー』 第2章 白川美也子著 「性暴力被害のセクシュアリティにおよぼす影響とその回復過程」 がたいへん参考になった。好著なのでぜひ併せてよんで欲しい。
冬休みの間にする勉強として購入。
子供が参考になったと申しております^^
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