映画を見て、即買いしました。 民族的な音楽がとても魅力的でした。 聴いていて映画の場面が、蘇ってくるよう。
いいですよ。本当に。
映画より前の歴史、十字軍遠征の始まりや映画終了後の歴史も載っているので
本編を見てない人も見たけどよく分からなかったという人にもお勧めです。
各映画に登場したシーンもあるけど、それよりは制作の裏側
武器、衣装、ラフスケッチ、CGに力が入っていますね。
絵を楽しむ事も文章として読むこともできますが、どちらも中途半端な印象でした。
ボードワン4世(エドワード・ノートン氏)の絵が少ないので
彼のファンには不満が残るかもしれません。
12世紀末に起きたドラマを描くことにより、現代の時事的な問題にも焦点を当てた作品であると感じました。ゴドフリー(クワィゴンシンことリーアムリーソン)に、キリスト教徒とイスラムが仲良くできるような世界を作るのだと言わせたことによってこの映画の価値と品位が一段と高まりましたね。リドリースコットなかなかやるねえ。この不安な時世にこの映画を出した意味は大きい。これはただの甲冑物ではないですね。また、リドリーの映像ファンの皆様も大満足するに違いない鮮烈かつ鋭い映像表現が最初から終わりまで満載。彼の映像センスに一度でも共感を覚えた方は、これを観るべきでしょう。映画館だけでは、なかなか細部がチェックできないので、ここはDVDを買ってディテールまで研究すべき! 彼の映画はいっつもですが、一回観ただけでは見落としてしまうカットがあるから(笑) エヴァ・グリーン! リドリーが起用しただけあって、凄い美人ですね。フォトジェニックというのか輝いてました。ここは、ぜひ007シリーズにもボンドガールとして出て欲しいと勝手に思いました。また、オーランド・ブルーム。めちゃくちゃ良い俳優ですね。存在感にカリスマ性があって大変結構。また、イスラムの指導者サラディンやってたハッサン・マスードって渋いですね。サラディン、実際の伝説のイスラム指導者。映画の中でも賢く立ち回っていて魅力的な人物として描かれてました。そう、味方も敵も実に生々しくリアルに描かれていて実に良心的な質の高い強力大推薦的映画!
本作品はキリスト教とイスラム教の両宗教の聖地エルサレムにおいて、短い期間ながらも全ての宗教にエルサレムを解放した賢王ボードゥワン4世の時代と終焉を描いた壮大な歴史ドラマです。
どの教科書にもほとんど出てこない史実を、本作品では2時間かけて男女の愛憎を絡ませながら生き生きと再現しています。
ボードゥワン4世亡きあと圧倒的兵力差を前にエルサレムをイスラム軍に明け渡す全権指揮官を務めた主人公バリアンを演じるオーランド・ブルームは、本作品でその人気と実力を不動のものにしますが、それ以外にも競演する王女シビル役エバ・グリーンや父親ゴッドフリー役リーアム・ニースンの確かな演技がドラマにリアリティを持たせ血の通った人間ドラマに仕上げています。
またこの史劇で重要な役割を担うのがイスラム勢力の主導者サラディンの存在ですが、劇中での台詞「エルサレム自体には何の価値もない、しかしイスラム教徒にとっては“全て”なのだ」という言葉には、現代のパレスチナ紛争を解決するための重要な鍵が隠されているように思えてなりません。
映画の終盤には十字軍参戦に向かう英国獅子心王リチャード1世がバリアンを訪ねるシーンがありますが、共存への平和的努力ではなく武力制圧を望む「時の権力者」に背を向ける主人公の心情がよく解り、大変印象深いシーンのひとつでした。
映像の美しさ☆☆☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆☆ 音楽☆☆☆☆☆ テンポ☆☆☆ スペクタクル度☆☆☆ 感動☆☆☆☆ 総合☆☆☆☆☆
追加映像が効果的でとてもよかったです。通常版を見たときは下記の疑問がありました。 ・最初のシーンで司祭に「Clear the road」と言った騎士は旅の途中で一体いつ騎士集団か ら消えたのか? ・司祭はなぜそんなに村からバリアンを追い出したいのか?バリアンの財産がほしいのか? ・ホスピタラーがエルサレムとキリストについて思わせぶりな解説をしておいて おきながらその後出番が消えていたのは中途半端な感じがする。
DC版を見てやはり不足(削除)していた部分があったのだなと納得しました。 これこそが本物のキングダム・オブ・ヘブン なのでしょう。 また、DC版で意外とストーリーの変更があったのも驚きでした。
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