懐かしく「兄貴の恋人」を見た。
自分の青年期、心弾ませ時代を思い出し
DVDを見て、自分が若い頃に戻ってようである。
あの頃の時代の流れの中で、色々悩み、苦しみ、喜びが
走馬灯のように、走り抜けて行くのを感じた。
DVDの中に出てくる、歌声喫茶は私も行きました。
そんな思いでが懐かしく感じます。
本放映当時、原作にない設定と加山雄三の扮装ぶりに避難轟々のドラマではありましたが、 私は毎回欠かさず観てました。
マンガ世界の設定をそのまま実写化すると、いかにおかしなこと(あくまでも絵づら的に)になるかはさておき、 ドラマ自体は大変面白く、個人的にはハズレなしで、もう一度観たいと思っていた作品です。
たまたまDVD化されると知り、迷わずゲット!
ほとんど内容を忘れていましたが、しっかり記憶に残っていたものもあり、 その記憶の確かさを再確認できたことと、改めてこのドラマの面白さを再認識できたことを嬉しく思います。
考えられない手術をいともかんたんにやってのける荒唐無稽さ、ご都合主義的な設定など、 つっこまれても仕方ない所は多々あります。
が、シリーズを通してドラマの核にあるのは「人間としてまっとうであるというのはどういうことか」という問いかけです。
手塚作品の根底にあるものを失わせずに脚本化したジェームス三木氏の功績は大きいと思いますし、各演出家、出演者たちも いい仕事をしていると思います。
残念なのは、第8話「血が止まらない」がオミットされているところ。予告編の一部が行方不明なのか、未収録のものがあることです。
パッケージには第8話についてのコメントも一切なく、全部で12話しか存在しないよと言わんばかり。 第8話については、血友病について誤解が生じるということから再放送を禁止されているらしいですが、 パッケージ商品なのですから、注釈つきで収録すればすむと思うのです。 問題を大きくしそうなものにはすべてふたをしてしまう態度は、何の問題解決にもならないでしょう。
作品を公にして、この作品のこの部分が問題だと、解説書などで説明すれば、今後似たような表現や、 思わぬ誤解なども軽減できると思います。
いずれ、この第8話や未収録予告編が収録された完全版BOXが出ることを祈ります。
ブックレットがないのも不満ではありましたが、とりあえず全13話中の12話分を再見できたことに感謝!!
波乱万丈の人生を歩んできた、スター加山雄三の人生回顧録といったところか。まあそんなに内容のあるものでもない。ただ一ファンとして読んでおいたまで。 莫大な借金を返してきた著者の気力に対しては尊敬する。
場所は桑畑から、椿屋敷へと移る。今回の三十郎は対比の妙。超マニュアル人間の若侍集団VS究極アンチマニュアル三十郎。抜身の三十郎VS泰然自若平常心の奥方。一見切れ者実はなまくら菊井VS「馬さえ丸顔」睦田、そして椿の赤と白。今般はやりの劇画タッチすら感じてしまう分かり易さに「はっははは」と笑ってみている、と、最期の決闘シーンで度肝を抜かれる。仲代半兵衛曰く「身体が宙に浮くのを必死に抑えた」ほどの血しぶきだったとか。やはり黒澤映画が「ははは」で済むわけもないね。頭を地べたに擦り付け、感謝と畏敬の念で見送る若侍たちに「鞘に入ってろ」と去る三十郎。その背中には、入るべき鞘などあるはずもなく、抜身で生きる人生を選んだ男の覚悟と孤独がにじむ。クールで深い幕切れだ。
我らが若大将の45年間が各年ごとに写真・データ・コラムでまとめられている。年季の入ったファンでも初めて知るようなエピソードも盛り込まれ、ファンにはなくてなならない1冊。こんな凄い本をよくぞ作ってくれたと感謝に堪えません。値段は少し高めですが、その分の価値は充分にあります。
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