when you say nothing at all- Ronan Keating
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ワン・ナイト・オンリー

「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」を録音の良い公式ライブ盤で初めて聴けたのが何と言っても最高でした。 海賊プライベイト盤では何枚か収録されたものを持っていたが、録音が悪すぎて聴く気になれなかったものの、絶頂期のライブであったため、エルトン独特の若かりし頃の金属的でありながらもソフトなハイトーンブォイスがこの名曲に非常にマッチして聴けた点だけは良かった。
出来ればこの当時の録音の良いライブの音源が残っていたら聴いてみたいものだ。
一方、やはりこのライブ盤で初めて聴ける「フィラデル・フィア・フリーダム」の公式ライブは、発売当時に優るとも劣らぬ若々しい元気な歌声で、かつ熟練されたアレンジで聴けて、これが素晴らしい。 同様な意味で極め付けは「ベニーとジェッツ」だろう。
このライブバージョンではかなり曲調を変えてしまっているにもかかわらず、これが見事にハマッて見違えるようにカッコよく、ノリノリの素晴らしい作品に仕上がっている。



Fires

6年ぶりのオリジナルアルバム発表(そのあいだにBoyzoneとして1枚、コンピレーションアルバムを4枚リリースしており、それを含めれば1年6箇月ぶり)に多少の戸惑いを感じた。6年間にリリースした曲はその4枚すべてがカバーアルバム同然だったこともあって、どう変化するのだろうかと思った(Boyzoneとしては安定したヴォーカルを聴かせてくれたけれども)。
しかしファーストシングル"Fires"を聴いた瞬間にその不安は消滅した。いつものローナンだったからだ。
ローナンは低い渋い声から突き抜けるような声まで自由に出せるのが特徴だ。そしてそのシングルは彼の持ち味を放出したという趣だった。

さて、そのアルバムは聴いてみると過去最高のポップアルバムになっている。
「隠れないで 人生はジェットコースター ただそれに乗ればいい」のフレーズで有名なポップ界屈指の名曲"Life is a rolelrcoaster"のプロデューサーらとふたたびタッグを組んでいて、どの曲を聴いても盛り上がるし、しかしローナンの歌唱力を示す落ち着いた楽曲も多く収録されており、ファンはもう痺れてしまうような名曲揃いである。

Fires
ファーストシングル。ノリノリのテンポで進んでいき、後半の盛り上がりはまさしくローナンと叫びたくなる。目新しさこそないけれども、新たなファンを獲得するのには充分だろう。彼の良さが充分に発揮されており、この曲が好きならRonanを聴けば聴くほど好きになると思う。YouTubeにアップロードされているX-Factorでのライヴver.などを聴くと、後半がより盛り上がってる気がして、どちらかといえばライヴで映える曲だといえる。Life is Rollercoasterと並んでライヴで繰り返し歌われる曲になると思う。

I've Got You
ロックテイストな曲。サビの盛り上がりは印象的で、Ronanをはじめて聴く方にはFiresよりいいかもしれない。ノリノリで思わず踊ってしまいたくなる。ジョギング中によくこの曲を聴くが、最高にいい気分になれる。

Nineteen Again
まさにポップな曲。ダンサブルなポップはNYC Girlとこの曲の2曲だけかもしれない。ちょっと初期のRonanを彷彿させるポップで、はじめは好きになれないかもしれない。しかし聴き込むと、細部に最近のポップであることがわかる。ありきたりに聴こえて、しかしどこでも聴いたことがないサウンドだろう。

Wasted Light
「きみがうちに戻ってきてくれることを、まだ祈ってるよ/だからおれはこうして大西洋を渡ってる/途中で会えることを願って」。
詩的な歌詞を圧倒的に歌いあげるRonanの歌唱力に圧倒される曲のひとつ。Ronanの曲のなかでもダントツの名曲になるだろう。2ndシングルとして8/12/2012にUKでリリース。

Love You and Leave You
Ronanの落ち着いたハスキーヴォイスと張り上げた高い声がいい感じで融合した曲。Ronan meet Boyzoneといえるかもしれない。Ronanはこのアルバムを指して、ポップ・アルバムだと繰り返すけれども、この曲を聴けば色んな音楽と融合させつつも、あくまでもポップであることがわかる。

Lullaby
ラップとのコラボが意表を付く面白い曲。Ronanのウィンター・アルバム『Stay』のような全体に落ち着いた大人な歌手であり、ボーイバンド出身だからと侮らないでくれと言いたげな感動的な曲。大人が聴く子守唄かもしれない。なお、デラックス・エディションにはラップなしのヴァージョンがボーナストラックとして収録されている。

Easy Now My Dear
ピアノではじまる「泣きメロ」系な曲。しかしチープなメロディーではなく、斬新なサウンド。そして随所には確実にRonanの歌唱力が繁栄されており、それがまたメロディーを強いものにしている。Ronanにしか歌えない曲だろう。

NYC Girl
90'sなポップソング。一見90年代に流行ったポップソングかと勘違いしそうだが、新曲です(笑)。流れ的に、「え?」となるかもしrないけれども、聴き込めば聴き込むほど印象が変わる不思議な曲。Ronanの初期のアルバムに収録されてそうだが、当時歌っていてはやはりこれほどの完成度にはならなかっただろう。Ronanはデヴュー時から歌唱力と変わらない声が魅力だが、過去のRonanと現在のRonanを比較するにあたってはこの曲が最適だろう。楽しくなる曲で、当初は2ndシングル候補とされていた。

Oxygen
ロックなバラード。個人的にはこのアルバムでいちばんのお気に入り。ベルトコンベアのように引っ張っていき、サビで爆発する感じは、個人的にツボ。Ronanの抑え気味な声は聴いていて元気になる。今どきそんな曲って意外にすくないと思う。間違いなくこのアルバムの素晴らしい曲のひとつ。

Close Your Eyes
ポップよりロックに近い。ロックバンドのカバーといわれればそうかなと思ってしまいそうだ。でも元々ロックなRonanのこと。彼の音楽性と見事にフィットしている。Ronanのどのアルバムが好きな人であれ、間違いなく好きになる曲のひとつになるのではないだろうか。まさにロックなこういう曲を、Ronanはもっと歌ってもいいんじゃないだろうか。

Get Back To What Is Real
いま流行っているポップをRonan流の解釈で取り入れたといった趣のあるポップソング。いまのティーンも好きになると思う。個人的にはシングルヒットしそうな曲。Ronanの曲は、技術をひけらかさず、しかしだれにも歌えないように歌うといういまのポップシンガーにはすくないスタイルであることをあらためて示す曲だろう。

The One You Love
アルバムの最後に相応しい落ち着いた曲。感動的な盛り上がりを見せるところなど、まさしくアルバムの最後ということを意識された曲かもしれない。Ronanがリスナーに語りかけるようなこの曲は、男性ファン向きかもしれない。カッコイイ、Ronan!!!って素直に思える。「伝えよう 彼女に自分がいかに最高かってことを」

(以下はボーナストラック。ただし、Lullabyはラップがないだけなので省きます)
It's Alright
明るくカントリーテイストで、ビーチでのんびり聴きたくなる曲。のんきな曲ながら、どことなく淋しい感じが胸を打つ。

Will You Ever Be Mine?
ノリノリなダンサブルな曲。すこしむかしを懐かしむような、Ronanが楽しんで歌ってることが伝わってくるまさしくポップな曲。Firesにボーナストラックとして収録したい気持ちのわかる、1stシングルのfiresに似たテイストの曲。



グレイテスト・ヒッツ

リアン・ライムスのベスト盤。選曲は幅広く、彼女の様々な魅力が
楽しめる。ということになるのだろうが、
やはり14歳のデビュー盤に収録されている「Blue」の歌唱が圧倒的。

この曲を歌うことになっていたシンガーが
不慮の事故にあい、お蔵入りになっていた曲に、
彼女がふたたび命を吹き込んで、みごとに蘇らせている。

カントリー風味で、堂々と、歌い、彼女の声がどこまでも響く。
プロデューサーは父親。まだ子供だったリアンは、彼女の家で、
両親を前にして幾度となく歌ったことだろう。
その幸福な情景が浮かんでくる。歌詞は切ないが。

ここで彼女は無心に、ただひたすら歌う。
モーツァルト的な奇跡が起きている。
その事実の前では、グラミー賞最優秀新人賞を
最年少受賞したことなど、どうでもよくなってしまう。


さらに名唱「How do I live」。
(オリジナルはアルバム「you light up my life」所収。曲自体はカバー曲)。

この曲。アコースティックギターのゆったりとした旋律から始まって
彼女の歌が乗ってくるミディアムテンポのもの。
こういったメロディーに英語を乗せて、彼女ならではの歌唱が部屋に響く時、
なんとも言えない素晴らしい音楽空間が世界中に広がっていく感じ。

一箇所、ファルセットになるところなどは、声が、
そのまま空気の中に溶け込んでいくようです。

歌の内容自体はどうということもないし、
日本語対訳を読むと、さらにがっくりするが、
その日本語のしょぼさは、彼女の英語の響きには無縁のことだ。

youtubeでも何タイプか、彼女のこの曲の歌唱を楽しむことができる。



when you say nothing at all- Ronan Keating


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