ジャニーズ系で落語、という話を最初に耳にしたときは、何をするつもりなのか、まったくもって想像がつかなかったが、出来上がったものを観てみると、ああ、クドカン、やっぱすごい、という感動だけがあった。続編がすでに決まっている、と、なぜか落語家たちを中心に騒いでいるのだが、もちろん楽しみにしているところである。岡田くんの一席に期待したい。 いちおうの落語好きからみると、まず、噺家とその愛好家の生態がよく描けていると思った。たとえば、ネタがはじまると、即座にネタの名前を言い当ててご満悦になる、というのは、そのスジの人間にしかわからない感覚である。 まあ、そんなことより、やはり「三昧起請」を換骨奪胎して一つのシナリオにしたてつつ、それに並行させながらヤクザの純情や親子のやりきれなさをテンポよく物語っていく脚本が、ちょっとすごい。「名人芸」と、いいたい。
親戚の急逝で葬儀へ家族そろってのロングドライブとなり、前日に到着したこのDVDを妻がなにげなく車内で見だしたものだけだから、大変なドライブとなりました。葬儀へ向かう、しんみりドライブが、一変して爆笑に次ぐ爆笑で、跳ね石でフロントガラスにヒビが入るやら、大変にぎやかなロングドライブとなりました。亡くなった親戚は、静かな人でしたが、我が家は、にぎやかな家族でごめんなさいとみんなで手を合わせて冥福を祈りました。
欲張りで聴き応えのある一枚。
中でもプロローグから始まる「明るい未来」はお勧め。
さんまちゃん、マチャミとの共演でアットホームで懐かしくとてもいい曲です。
お祝いは「アルミを巻いたトリのモモ肉」ですよ。
既発の3D版を友人に借りて観たが、2Dでも素晴らしい立体感と映像作品だと感動した。そして購入を考えてアマゾンにアクセスすると、この2D廉価版の発売情報が!しかも二枚で3000円セール中。買いだ〜!!!
さて何が素晴らしいって、3D効果を世に送り出し続けてマスターしたチームだからこその技術力だが、彼らの凄さは、3Dでなくてもその立体感の凄さを持った表現でかつ素晴らしい作画力、ストーリーテリング力……とにかく大人が見ても楽しい映画であること。モンスターズインクと双璧のマイベストアニメとなった。
まずはCGアニメの最高技術の結晶であること。
私が感動したカットは、遊園地での数々の場面。特にジェットコースターの主観移動の迫力!ここだけを何度も繰り返して観たほど。何気ないカットもさりげなく凄い、例えばラストの方で観られる月面でのビニール風船のヘルメット。この質感の絶妙さ。ため息が出る…。
次にストーリーの素晴らしさ。大体主役が怪盗。悪さの権化。ヒーローVSヒールというメジャー映画の基本がまず無いのだ。その中で登場する脇役たちの個性の立ちようが面白く、かつ後々活きてくる。それじゃあ子供に見せられないジャン!と思うだろうが、ヒーローVSヒールでは解決しないもっとずっと深いテーマを子供から大人まで熱く心に刻ませる。
それは、 これは究極のネタばらしになってしまうのだろう。 大切なのは善と悪ではない。善というものはこの映画で語られる「大切な人類の基本」ではその一部でしかないことを教えている。
ヒント:この逆を描いているのが09年作品「スプライス」。基本が欠如した主人公に絶望的になる映画。
鶴瓶さん初主演の「ディア・ドクター」は、鶴瓶さんのラジオ番組「ヤンタン」でも多く取り上げられてきて、遂にドキュメンタリーDVDまで発売かぁと、ちょっと購入を迷っていましたが、このDVDは最初は発売する予定はなく、ただ鶴瓶さんに興味を持った人が個人的に2004年から撮影してきたものだと聞き、私も笑福亭鶴瓶という人間に興味があったので、購入してみました。 私は、映画「ディア・ドクター」を観ないで、このDVDを観ましたが、楽しめました。 ヤンタンで聴いていたあのシーン、 モントリオールの舞台挨拶で通訳の角田さんと大爆笑をとったシーンを映像で見ることができて感動しました。 鶴瓶さんの人に喜んでもらいたいという一貫した姿勢は、最初は少し周りの人を戸惑わせるけど、たくさんの人の笑顔を見て、「この人、凄い」と、周りの人が鶴瓶さんを好きになっていくようでした。大人として芸人として普通のことをやっているだけだけど、それがスゴイし、うらやましいし、ああなりたいと思わせてしまう。 見所は、西川美和監督と鶴瓶さんとの緊張感のあるやり取り。 鶴瓶さんの台詞、 「僕を主役に選んで良かったですか?」 って、そんなことふつう監督に聞くかね? ウラには、「俺を主役に選んで良かった」と思わせてやろうという鶴瓶さんの強い気持ちが見え隠れします。 ほんと鶴瓶さんって、人間が好きですよね。 憎しみの連鎖で戦争が起きるなら、人が好きという気持ちもきっと連鎖するはず。
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