泪壺 [DVD]
レビューを書かれた方に共通して言えることは、
この作品は、ズバリ!可奈子ファンのためのヌード&カラミDVDです!
作品の内容は他の方がすればいい、求めているのは彼女の素肌です!
ヌード&カラミはとても素晴らしい!です。
今までのどんなVHSやDVDの水着映像よりも思い切り抜けます!
このためだけに、このDVDは見る価値があります!
パンドラの匣 [DVD]
主人公・利助=ひばりが綴る手紙がストーリーテリング役なせいか、物語の進み具合が起伏に欠けて盛り上がりを見せない。「ロケットマン」こと「ふかわりょう」こと「フニオチ太郎」が、文句たらたらだったに違いない、どうにも腑に落ちない話だった。
魅力を挙げるならば、看護婦「やっとるか」⇒患者「やっとるぞ」⇒看護婦「頑張れよ」⇒患者「よしきた」…という日常的にあちこちで交わされる合言葉や、塾長ミッキー・カーチスの塾内放送を通じて流される訓話が楽しい。“新しい男”になると意気込みながら、新しさの定義に頭を悩ます軟弱なインテリ「ひばり」ならではのボケ味などは、かなり自虐的なユーモアが利いていて面白かった。
川上未映子のキャスティングがこの映画の最大の見どころだ。この人の大阪弁は聞いてるだけで気持ちいい。映画初出演とは思えない達者な演技、憂いを含んだ表情やニュアンスに富んだセリフ回しなど手慣れたものだ。逆に、金歯がチャームポイントの「マア坊」こと仲里依紗は、彼女の小悪魔的な魅力がこの物語には欠かせないことは分かるが、終戦当時にこんな現代的でふくよかな“おなご”はおらへんて。私なら吉高由里子を推します。
菊地成孔は、『パビリオン山椒魚』に比べれば、彼の音楽が映画に占める割合は数段アップしていて、やれやれ。弦楽曲と彼のヴォーカルを主としたメロディメイクとアレンジが、この映画をそこそこの文芸作品へと導いているのは間違いない。
驚いたのは、全編アフレコであること。小栗康平監督の『死の棘』をめざしたのだろうか。しかし、アフレコの利点を大いに生かして、多重録音や声のパッチワークによってセリフで遊んでいる。これは、鈴木清順に0.1歩ほど近づいたクリエイティブとして評価できるんじゃないかと思った。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん<初回限定生産 特製ブックレット&ケース付> [DVD]
大政 絢さん主演の映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」。
北海道滝川出身の大政さんですが、この役を手に入れたことの意義は、後々とても大きなものになって行くように思えます。
ご存じのように小説の方の「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」はともかくキョーレツなお話なのですが、大政さんの演技はマユのイメージをよく顕せていました。
このお話、かいつまんで言うと、8年前の誘拐事件に巻き込まれたことでおかしくなって行くひとびとのお話ということなのですが、とにかく過激なお話です。
映画の方は、ハナから映倫と打ち合わせながら起こしていったとのことで、かろうじて猟奇的な描写は避けているものの、本筋をなぞれば、やはり胸の痛いお話であることにはかわりありません。
物語としてただ楽しむだけでなく、こういう問題をいつか、自分のこととして想像してみて欲しいなあ、ともおもうのです。
たとえば報道という括りに載せられてしまうと、事件というものはすべて報じられている間の、しかも報じる人間の表現によって始終してしまうものです。
でも現実の人間の人生において、何かがそれほど都合よくピリオドを打てるということは、むしろ稀なのではないかともおもうのです。
世の中は、あまりにもモノゴトを簡単に扱い、安易に考えすぎているように、わたしは感じているのですけれども..
さて、この映画、主題歌は柴咲コウさんの「サヨナラブ」という曲なのですが、例によってコウさん自身の作詩の唄です。
よく歌詞を読んでみて欲しいのですが、これもまた、タイヘンな詩ですね。
まったく感心してしまうのです。
この映画での大政さんの役所は、10年前ならおそらくコウさんが演じていたのではないかと思わせました。