![]() 明日の記憶 [DVD] |
49歳で若年性アルツハイマーが発症し、経過を辿ってって行く。
時間がたつほどに変わってしまう自分。 でも、それに気づけない自分。 実際に使われるHDS-R(認知症などの鑑別に用いられる評価方法)を用いての診断シーンがありました。 「バカにするなよ」 って答えながらも、質問に答えられない事実。 視聴者をまるでその場にいるように感じさせる空気感、カメラワーク。 告知の際の心理 良く描かれてると思います。 そして最後のシーンで妻を忘れてしまう。 バッドエンディングなんでしょう。 でも、渡辺謙(劇中:佐伯)が樋口 可南子(劇中:エミコ)に会い 「僕、サエキと言います。お名前は?」 「枝に実る子とかいてえみこといいます」 「えみこさんか・・・良い名前だ。」 と、結婚を申し込む前。出会った時の回想と同じ場面をまた繰り返す。 このシーンは見ないと伝わらないとおもいます。 ここの渡辺謙と樋口 可南子の演技力には脱帽。 自然に…自然に相手の思いをくみ取り、もう一度恋をする。 アルツハイマーというテーマを掲げ、そしてそれをリアルに描いていく。 周りにはいい人ばかりじゃなくて、信頼していた人までが騙そうとしたり、現実に起こりうる・起こっていることを映像化したような気がします。 「俺はゆっくり死んでいくんだ。」 渡辺謙の言葉・表情・しぐさ 樋口 可南子の言葉・表情・しぐさ すべてが凄い。ホントの演技者だと改めて痛感しました。 よくあるヒューマンドラマのような薄っぺらな感動なんかありません。 あるのは夫婦の愛です。深い。 またメインキャスト以外でも大滝 秀治の存在感がすごい。 俺、この人あんまいい役で見ないけど好きなんだよな。 |
![]() 僕たちの戦争 完全版 [DVD] |
現代版の戦争ものはわりと観ているほうですが、これはまた異色な感じで面白かったです。 ストーリー的には過去と未来の人間が入れ替わるという、実際ではあり得ない話ではありますが、どんどん引き込まれていきました。 森山未來と上野樹里の演技も冴えてました! 途中、森山未來が上官に反発して殴るシーンなどは??ってかんじでしたけど…。こういう戦争ドラマもあってもいいと思いました。 |
![]() 神様からひと言 [DVD] |
大好きな原作の実写版ということで、見る前から楽しみにしておりました。
原作の通り、「わりと身近で小さなしかけ」なのがポイント。 現実感がありすぎる中でのはちゃめちゃ劇は、身近な分喜怒哀楽の効果は数倍あります! まずはキャスティングで篠崎に陣内を当てはめて監督は見事! (最初はどうかと思ったけれど) 後は課長はこれ以上ないくらいのマッチ度でした。 社長の野々村さんもGOOD! 細部で変更になっているところはあれど(副社長⇒社長)、大枠ははずしていない感じです。 2時間というドラマ枠のなかで、この長大なストーリーをよくまとめたなーって感じです。 楽しめる作品です。 是非原作もご覧ください! |
![]() ハードボイルド・エッグ (双葉文庫) |
ハードボイルドかぶれの探偵と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書
が殺人事件に巻き込まれる。主人公の探偵としての特徴を説 明するためだろうが、導入部が少し冗長に感じた。 フィリップ・マーロウのパロディーなのだが、主人公のかっこ悪さ や秘書との絡み、ユニークな脇役達など、ユーモア小説として 楽しめる内容となっている。フィリップ・マーロウのファンも、フィ リップ・マーロウを知らない人も笑って読めるだろう。 しかし、ユーモア小説と言っても、本筋のストーリーは極めて オーソドックスで基本に則っている。それゆえミステリーを読み 込んでる人なら途中で犯人の想像はついてしまうだろう。 ラストは少し切ない。この作品の評価が分かれる所だろう。 個人的には、エンターテイメント作品として割り切り、バカバカ しくも明るいラストにした方が良かったのではないかと思う。 |
![]() サニーサイドエッグ (創元推理文庫) |
創元推理文庫から出版されているが”推理小説”でも”ミステリー小説”でもない。また、”ハードボイルド小説”でもない。主人公の私立探偵最上俊平が、ハードボイルド小説に憧れており、その言動があのフィリップ・マーロウを真似しているだけなのだ。また、作者荻原浩もレイモンド・チャンドラーを気取って書いているのがよく分かる。このフィリップ・マーロウかぶれの最上俊平は33歳なのだが、「ちょっと設定が若すぎるんじゃないのか?」と思ってしまった。フィリップ・マーロウって何歳だったのかは、はっきりしないがもっと渋い年齢のはずだ。
私立探偵最上俊平への依頼は、ペット探しが最も多い。この話もとびきりの美人からの猫探しとやくざからの猫探しが同時進行で進み、同じペルシャンブルーの捜索依頼だったことが分かる。これに多重人格のナイスバディーの若い子がアシスタントになって繰り広げられる。最初は、フィリップ・マーロウやレイモンド・チャンドラーを気取った言動や言い回しが気になったが、そのうちに慣れてしまい、話に引き込まれていった。 |
![]() 千年樹 (集英社文庫) |
荻原浩の作品にははずれが無い。
今まで沢山読んできたけど、一度も外れたことはない。 本作は連作短編小説となっているが、それぞれの作品は微妙に繋がっている。 そして短編は過去と現代が表裏一体となるエピソードになっていて、それぞれの物語は悲しくもあり切なくもあり。 個人的には『バァバの石段』が一番好きだ。目頭が熱くなるお話だ。 読んでいて、あれ?これ・・どこかで読んだことがある・・・記憶をまさぐっていたら、そうだ!息子の高校受験の過去問題集に載っていた話だ! 過去問を問いでいた息子が、これちょっといい話だ、泣けるよ、というので冒頭のところだけが掲載されていたのを読んだのだった。 短い話の中に、バァバの愛がいっぱい詰まったいいお話だった。 樹齢の長い木にはきっと精霊が宿っているはず・・ |
日本作家荻原浩紅的小說[綁架狂想曲]
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