描き下ろしの「おまけ」が付いた新装版が出ました 今どのくらい生き残ってるのか分からない「お茶くみOL」ですが主人公のえりこは職場でも家でも恐ろしく天真爛漫で愛らしいです えりこを中心に気のいい人々がドタバタを繰り返して微エロなネタが延々と続く日常… 子供の頃にサザエさんを観ながら漠然と「大人になったら毎日ああしてカイシャって所に行くのかな」と思ってた様なのどかな世界に下ネタの彩りが添えられた感じですね
長らく入手出来なかった作品が描き下ろし付きで再刊されました
ヒロイン真琴の性格の造形は本当に謎です 普通は面白い漫画だとドラマの題材になりそうなのだけど「ひとには、言えない。」の場合は下ネタという要素を置いといても無理そうですね(真琴をきっちり演じられる女優は思い付かないな) けど読んでる内にこのひどさに染まってしまうのがこの作品のこわいところ
描き下ろしパートは真琴の少女時代のストーリーですが既にエキセントリックさ全開でこの次が読みたくなります
まだ着地していない波瀾万丈の物語へようこそ…
「Hトモ100人作る!」と豪語する山田は実はその手のことを全く経験したことが無いうぶな女子高生。うぶなだけに妄想が膨らみ、過激な言動がエスカレート。これはそんな彼女が引き起こすドタバタ学園コメディー。
ヒロイン山田のキャラクター設定とそのプレゼンが非常に面白く、それがこのアニメを今までとは一味違った学園ラブコメディーに仕立て上げています。破廉恥で強引で高飛車。ヒロインにあるまじき様々な負の特性を臆面もなく披露する山田。しかし、それも彼女の純情さやそれを隠そうとするがゆえの可愛らしい背伸びから来ているのがうまく伝わってくるところが実に心憎い。虚勢を張り格好をつけて性的魅力をひけらかそうとしても、いざとなると汚れの無い地が出て縮こまってしまい何も出来なくなるという新しいツンデレスタイルを巧みに確立。山田役を高テンションと可愛らしさをないまぜにして見事演じきった声優の田村ゆかりさんの功績大。
全体の進行も小気味よく飽きさせることがありません。特に各キャラクターが口走る膨大な量の台詞の絶妙な散りばめかた、一話につき十分強という短い尺の中を有効に使い切ったテンポのよい編集が素晴らしい。またアニメーションにも随所に毛色の異なった画質を配し、ポップアートの一つのありかたとしても楽しめることうけあい。こうしたきめ細かな工夫が全編にマシンガンの銃弾のように散りばめられたギャグの面白さを嫌が上にも引き立てます。
しかし本編の本当の魅力は人間ドラマにあるといっても過言ではないでしょう。もちろんシリアスな展開は少ないので、ドラマと言うと語弊があるのかもしれませんが、ヒロイン山田と彼女に翻弄され続ける平凡な男子生徒小須田クンとのさりげない心の触れ合いは大事なポイント。背伸びするがゆえに性にまつわる妄想にふける山田と、異性に疎いがゆえに一方的な山田の猛アタックに戸惑う小須田クンは一見正反対の存在に見えて人間としての成長過程にあるという点において実は似た者同志であることがうまく伝わってきます。薄っぺらい見栄からでも軽い悪戯心からでもなく、心の底から湧き出てくる人を愛おしく思う気持ちの大切さを少しずつ学んでいく少年少女の初々しくも微笑ましい描写が素晴らしい。二人とも明確には自覚していませんが、山田は小須田クンの優しさと誠実さに、小須田クンは山田の偽れない純粋な可愛らしさにそれぞれ知らぬ間に魅かれていて、実は両人ともお互いの本当の姿をしっかり心で感じとっている・・・。決してお涙頂戴調に陥らず、それでいてちょっぴりの切なさと爽やかさを忘れない演出がいい。特に純情少女山田の素直で愛くるしい表情を見るだけで嬉しくなれるシーンなどは秀逸。また、危なっかしい山田を温かく見守るツッコミ役で親友の竹下サンや大人びた妹の千夏チャン、小須田クンを励ます豪快な姉の香月サンや片思いの幼馴染まゆチャンらの優しい存在感がとても心地よい。山田のライバル金城お嬢様もヘタレないい味を出して得がたい存在感を醸し出しています。
一つ間違えば下品になりかねない題材を誠実にコメディードラマの中に落とし込んで決していやらしさを感じさせないのも本編の凄さ。これは、編集、演出、アニメーションアート、声優さんの力演などがうまい具合に合致し、学園ラブコメディーの一つの新しいスタイルを確立することに成功した幸運な作品であるといえるでしょう。
ホントどうなることかと思ってた作品。 さんりようこ先生の作品はあまり評価してなかったけど、この作品は別。話の題材次第でこんなに面白い展開を描ける人とは思ってなかった。 4コマ8コマでちゃんとオチがつくので「オチなし萌え4コマ」が蔓延する現代では貴重な作品かも。 個人的には主人公の山田より片瀬を応援してたので、そっちの結末もちゃんと描かれたことが嬉しかったりするw
アニメから入りました。1〜6が品薄状態だったため、7巻のみを購入、と。山田をはじめとする登場人物があまりにもおもしろくて、翌日、渋谷の文教堂にて全巻大人買いしました。ということで、個人的にはいろんな方に読んでいきたい作品です。
それはそれとして、本巻では、6巻の事故の後の山田の「献身」ぶりに吹きます。他にバレンタインの「出来事」、金城さんの秘密がついに、とサクサク進みます。
この勢いで8巻が早く出て欲しいですが、あとどれくらい待つことやら。
番外編1〜4も注目。番外編4の時系列が知りたい。
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