全曲ポールの作詞作曲でボーカルも全曲入っている。ファイアーマン3枚目というより、ユースがプロデューサーに名を連ねたポールのニューアルバムといったところ。
エレクトリック・アンビエント路線の曲も半分くらいあるが、ただの実験ではなくちゃんとアンビエント風味を消化したポップスになっており、お見事という他ない。66歳にしてまたまた新境地を開いてしまった、『フラワーズ・イン・ザ・ダート』以来の大傑作、21世紀のポールの代表作だと思う。
残り半分の曲は『フレミング・パイ』以来のブルージー路線で、ブルースハープをバリバリ吹いている。マルチプレイヤーのポールが意外にも手を出してなかったのがハーモニカで、今回が初めてかもしれない。いままでソウル寄りの伝統を参照してきたポールが、今作ではストーンズばりにシカゴブルースやデルタブルースぽい音にチャレンジしている。他に(8)のフィルスペクター黄金時代風などバラエティ感を出している。
60年代末のブルースブームに冷やかだったポールが今頃になってブルースにはまるのは、老人のしわがれ声が似合う頃まで取っておいたのかもしれないが、リンダを失ってからのポールの個人的不幸が反映されている感がどうしてもしてしまう。ポールの音楽は本質的にパーソナルなものなのだろう。
日本盤をCDショップで購入してきました。 「ポールのジャズ」と聞いて「わ〜ついに出た??」と思っていた私にとっては期待通りの楽しいアルバムでした♪ だって。。。ポールは小さい頃からアマチュアジャズミュージシャンのお父さんのピアノを聴いて歌って育ってきたんですもの!
ビートルズ時代だって「甘ったるい」と言われながらもジャズやミュージカルの要素を取り入れた曲をいくつも作っているし、もちろんソロになってからもそう♪Wings時代、ビートルズの幻影と闘いながらも「Band On The Run」で再び世界のロックの頂点を極めた頃には、父親が作曲したデキシーランドジャズナンバー「Walking In The Park With Eloise」を"ザ・カントリー・ハムズ"の名前でシングルリリースしたそうですよ^^b(これはThe Paul McCartney Collectionシリーズの「Wings At The Speed Of Sound」にボーナストラックとして収録されています。)
私はポールのそんな"根っこジャズ好き"な温かい部分が大好きなので、今回のアルバムは待ちに待った・・・と言っても過言ではないです^^ そして実際ジャズの「隠れた名曲」を披露してくれてるし、70歳を目前にして新たに2曲の新曲♪ ポールのアルバム作りへの意欲が伝わって来ます。 ジャズの大御所プロデューサーさんが付いただけあってサウンドも安定感があって心地よいし、何と言ってもポールが楽しそう♪♪♪ そしてなんと!エリック・クラプトンがアコギで、スティービー・ワンダーがハーモニカでジャズサウンドを奏でてくれていますよ!! さすがポール!!めったに聞けないですよね!(クラプトンはやっぱりブルースがかってるし、スティービーはどうしてもファンキーになっちゃいますが・・・^^そこも楽しい♪) あと「My Very Good Friend The Milkman」のポールの口笛が絶品です♪
ワイン片手に、夜またじっくり耳を傾けます^^♪
p.s.次回はハードなロックアルバムを作りたいそうです^^b もちろん楽しみです^^♪
ディスク自体はライノの輸入盤です。
だからディスク仕様や本編の内容に関しては輸入盤Concert for George [Blu-ray] [Import]のレビューを参照して下さい。その通りだと思います。
フィギュアが不要なら安い方がいいと思います。
僕はギターフィギュアが欲しかったから、高かったけどこっちを選択。
よくあるギターフィギュアみたいにネックにフレットとか弦が書いてあったりのチャッチイヤツではなく、実際にナイロンテグス(?)が張ってあって、フレットも凹凸があり、ピックガードやトレモロ、ブリッジも別パーツだったり、意外と精巧なギターフィギュアだった。良かったよ。
30年来のファンの私にはこんな本必要ないのだが、だれもレビューを書きそうに無いので私のレビュアー魂が中古ながらこの本を購入させる事となった。本を買うときは店頭でパラパラ見てから買うのが正しいのだが、中にはそういう機会に恵まれずネットで買うという人もいるだろう、そんな 方のためにレビューを書きたいと思います。
まずポール本人のインタビューが載っている、しかしながらコレ、10年前のがそのままなのだ、話題はビートルズのベスト盤「1」についてだったりする。その後日本人アーティスト数名のコラム、個人的にはうれしくないコーナーでしかもこれも10年前の再録、使い回しだ。 10年前の初版を お持ちの方はこの辺あたりまではまったく興味が出ないであろう(冒頭のカラー写真は数枚、近年のものが含まれるが・・・・)
その後は少年時代からソロ時代まで時系列でポールの人生、仕事、事件などつづられていく、文章が中心である、ビートルズ時代は省くか、否かは 意見が分かれるがここではアルバムディスコグラフィーも含めてビートルズ時代も同等に綴られている。
さすがにここ10年の活動については7〜8ページにわたり追加してある、まめにネットをチェックしていなかった私のようなファンには知らなかった 情報もありなるほどここが増補版のおいしいページであるのは間違いない。(立ち読みで済ましているファンもいるかも・・・)
ソロのディスコグラフィーもちゃんと10年分追加がされているので安心してください。
10年前から・・だったのだがこの本の欠点、それはシングル(アルバム未収録曲)や映像系作品についてあまりページを割いておらず中級以上のファンには物足りないということだろう。
最近ポールのソロ活動に興味を持ち、これから掘り下げていこうという方には、最初の一冊として、あくまで最初の一冊としてお勧めしたい。 10年前買った人でまだ持っている人は・・・無理して買うことは無いでしょう。
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