久しぶりに聴いてまた感動しました。 音楽を聴いていると、情景が思い浮かぶ感じです。 リリースはかなり前なのに古さを感じさせないCDです。 おまけに、ニールの歌は発音がクリアーできれいなので とても耳に心地良いです。 音楽が楽しめて、しかも英語の勉強にもなります。
このバンドの何が凄いかというと卓越したバランス感覚だと思います。そんなに個性的ではないのに他のバンドとは確実に違うという不思議なバンドです。カナダという土地柄のせいなのか、センスが良いのか理由はわかりませんが・・・。いずれにせよ、ゲストも凄いですし、ザ・バンドの演奏も脂のってます。ジャムセッションの中でのポール・バタフィールドとロン・ウッドの掛け合いは、大勢の中で、2人で身を寄せ合って会話してるようだ。
ジャズシンガーからのラヴ・オン・ザ・ロックスが最高です。ロングフェロー・セレナーデが入っていないのが残念でした。
1980年に3度目のリメークがされた映画「ジャズ・シンガー」のサウンド・トラック盤。主役をニール・ダイアモンド。彼の父親を名優ローレンス・オリヴィエ。この映画は、厳格なユダヤ人社会を舞台にしており、この役はユダヤ人であるニール・ダイアモンドの念願であったと言われている。 サントラ盤といっても、ニール・ダイアモンドのオリジナル・アルバムと言える内容で、彼独特の深みのあるヴォーカルとバラエティに富んだ曲が味わえる。1は、ニールならではの雄大なテーマ曲で、是非一度は耳にしていただきたい名曲中の名曲だと思う。14は、1のリプライズでもう一度使用するあたり思い入れの深い曲だと思う。 4は、大ヒットしたバラード曲。シャンソンのジルベール・ベコーとの共作。ベコーとの共作は671011と全部で5曲。 題名の「ジャズ・シンガー」の「ジャズ」は、伝統的な音楽に反する音楽の総称として使われていて、ジャズ音楽を指しているわけではない。ポップスのお好きな方にはお薦めなアルバム。
本編に関しては他の方におまかせするとして。音声解説はロビー&スコセッシ、そして出演ミュージシャン&スタッフによるものの二つ。後者のほうはとても興味深く必見。特にリックファンとして心に残ったのはドクター・ジョンの「リックは不運に見舞われていた。普通の人なら乗り越えられないような。長い間悲しみを抱えていた・・」というコメント。確かに映画の中でもリックはどこか悲しげなまなざしをしていると感じていたけど。いったいリックに何が?ガースも「ザ・バンドでは辛かった」と言っていた。裏側にはファンが計り知れないものがあったのだろう。ミュージシャン&スタッフによるコメントには時おりすごく遠回しにロビーに対してシニカルさを感じさせる部分があるのもまたおもしろいのである。
|