教科書にも載っている、有名なお話です。
子供が宿題のプリントで「おじいさんはかぶをどうしたかったのですか?」の
問に(答えは「抜きたかった」)
「シチューにでもするか(おじいさんの口調を真似ているらしい)」
と、書いていました。
ちょっとおかしかったので「ロシアの話だからボルシチにしたら?」と言ってみました。
子供は、文字の間からいろんなものを吸収しているようです。
以前からこの作者さんのことは、インターネットで公開されている作品で見て ファンタジーや画力の高さもさることながら、今の私たちを取り囲むぼんやりとした 「世間の空気」を描くのが上手いなぁと記憶に残っていました。 きっと人の気持ちを描くのが上手いんだろうな、とも。
購入して非常に満足。 作者さんの表現力の幅広さに唸りっぱなしです。
日常にちょっとしたファンタジーを織り交ぜる事によって、 社会と個人について考えさせられる話もあれば、コメディやおとぎ話の世界だったりと さまざまな話が鮮やかに展開されています。
どの話も後味良くスッと読めます。
その中でも個人的には「金なし白録」が一番好きです。 この話、ペンのタッチも筆で描いたようになっていて、 凄く雰囲気がありますね。
時々本棚から取り出して読みたい1冊になりました。
聴き慣れた日本の童謡も、男性が歌うと全く別の種類の歌にも聞こえる。童謡の新しいイメージが出来る。バスの響きももちろんだが、伴奏の管弦楽の響きもまた心地よくて素敵だ。
歌っているのは、一流のオペラや歌曲の歌い手で、いずれも端正な歌いぶりである。クラシックの好きな人向きかもしれない。
私がこの歌集を買う気になったのは、斉藤佳三の「ふるさとの」が、入っていたからである。母が、生前、この歌を台所でよく口ずさんでいたのを懐かしく思っていたが、改めて聴いてみて、胸が熱くなった。信時潔の「沙羅」が入っているのもうれしい。「海ゆかば」 (私は名曲だと思うが) のせいか、彼の歌をめったに聞く機会がないのを残念に思っている。
「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」は、出だししか知らなかったが、今回、全曲を聴くことができた。何度も聴きたいとは思わないが、当時の人のものの感じ方に触れることができたような気がして、興味深かった。
~SP音源の復刻で、雨情の歌詞は勿論、中山晋平や本居長世ら童謡の作り手の意図が見えてくる貴重な作品集。平井英子らも素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。年代順ではないですが曲順はよく考えられていて、解説書の文章も適切。 ここに収められている作品は、変なシンセサイザーでアレンジされて、どっかの合唱グループが歌っているものとは全く違う童謡であり~~、ある歌詞の世界に基づいて音の背景が構築されているといえばいいのでしょうか。それは「赤い靴」、「シャボン玉」が割と明るい調子で編曲されている事や、「雨降りお月」のヴァイオリンの引きつり、「兎のダンス」、「蛙の夜廻り」の絶妙にズレる打楽器、などなどでお気付きになるでしょう。これが表現というものだと思います。 (Disc2についてはスペースの~~都合上割愛します。)~
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