ナギイチはもちろんいい曲なんですが、僕が特にピックアップしたのがカップリングのわるきーこれも良いみるきーなかなか歌うまいしこれは買うのをお勧め出来るCDだなこりゃ!
「全国学力テスト」によって明らかになった学力の「地域間格差」と、その「結果公表のあり方」について、著者の考えを記したコンパクトな本。「その功罪を問う」というサブタイトルは若干的外れかと思う。
3部構成となっており、まず、かつて1950年代半ばから11年間に渡って行われていた全国規模の学力テストの実施背景と主な知見について述べ(1章)、次いで、そのテストと比較するかたちで「全国学力テスト」の実施背景と主な知見について述べている(2章)。また、「テスト結果の公表」という観点から、同様のテストが実施されているイングランドの教育制度について概観し(3章)、最後に「全国学力テストを今後も続けるべきか」について著者の考え(データを集めるのは当然だが、これほど規模の大きな調査は10年に1回でよい)を簡潔に述べ締めくくっている。「学力低下」問題については論じられていない。
本書によると、かつての調査結果に見られた、都市部と非都市部の間の大きな学力格差は現在では非常に小さくなっているという。代わりに現れたのが、都市化の負の側面が進行し安定した生活・教育環境の崩壊してしまった地域とそれ以外の地域との間の学力格差。
本書の後半は、新自由主義的な教育改革(教育サービス分野における競争主義の導入)が、こういった「しんどい地域」の教育再生策として有効か、といったテーマ性が強くなっている。著者は、テスト結果の(市町村別・学校別、等の)公表はメリットよりデメリット(競争の激化と学校の序列化)の方が大きいという立場を採っており、学校選択の自由化と相まって「テストに追い立てられている」イングランドの教育制度の「世知辛さ」についても述べている。
学力の地域間格差とその原因と対策、という後半のテーマは興味をひくものであったが、紙数が少なく読後の印象としてはやや物足りなさが残った。本格的に論じた他の本も読んでみたいと思う。
これを読むことでこれからの授業改革の指標となる。是非一読を!
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