身体に対する認識が変わった1冊。 「丸める/反る」「伸ばす/縮める」「捻り」という身体の基本動作は目からウロコ。 著者の伊藤昇氏の身体感覚が優れていたことは書いてある文書からわかる。言葉を読むと身体がどのような動きをするかわかるからだ。 スポーツ選手、ダンサー、音楽家、オペラ歌手、喜劇人と様々な人の動きを紹介しながら身体の可能性について語っている。 特に坂東玉三郎の身体の動きを絶賛している。日本人として世界に誇れる身体感覚である胴体力があることに感動。 西洋から入ってくるボディワークだけではなく、日本古来から伝わるものを見直そうと強く思った。 誰もがスーパーボディを手に入れることができると実感した。
本書に収められている二作品は、どちらも人間と、それ以外のものが登場する幻想的な作品です。
泉鏡花という方の作品には初めて触れたのですが、この独特な作風にすっかり引き込まれてしまいました。
従来の、誰かの視点で物語が進むというような描かれ方はされておらず、芝居(戯曲)の台本のような書き方をされています。
作中の主な描写はすべて登場人物たちの口から語られていく、というスタイルなのですが、その台詞回しというか独特の言葉のつながりが非常に心地いいと感じました。
癖が強いので、人によって向き不向きが強く出てしまうかも知れませんが、一度読んでみる事をお勧めします。
坂東 玉三郎さんの舞台における、美意識とこだわりを凝縮した
一冊だと思います。
発売されて直ぐ購入してたんだすが、あまりの情熱の深さに、
言葉にならず、今頃レビユゥさせて頂きます。
玉三郎さんの細部に渡るこだわりに、答えてくれる人がいて、
どれほど時間がかかろうと、待つ玉三郎さんがいる。
お互いが信頼しあい、極めようと極限まで作り上げた作品が
舞台で花開く、やはり違う、と確認しあう。
役者として、最高であろうし、それに協力した方々も喜びだと思う。
玉三郎さんの、幼少の写真とか、化粧の仕方もコマ送りで見せてくれたり、
海にもぐって、エイと戯れる写真もあり(とても楽しそう・・)
小道具一つとっても、どれだけ神経を使っているか語ってくれていて、
また、舞台を見る目が変わります。
歌舞伎役者・坂東玉三郎の仕事を追った、NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」である。歌舞伎を身近な物として感じてもらえる内容であり、また玉三郎が玉三郎たる所以が多少なりと分かっていただけるのではないかと思います。
続けて三回みてしまいました。本当に美しい作品です。購入してよかったと思っています。 ちょっと気になったのが、幕間に玉三郎の化粧シーンが入ることです(見たいのですが)。 ストーリーの流れの妨げになるので、特典映像で見せて欲しかったと思います。
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