予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える (光文社新書)
ワクチンとそれを解釈する多様な人間について中立的な立ち位置であろうという思いのもとに記された新書である。
ワクチンは嫌い、とか、ワクチンばんざいのように感情的になることなく、ワクチンを考えるための一つ一つの筋道を提示している。複雑な事象であるワクチンというものについての、簡略化することなく複雑なまま啓蒙しようしておりある一面では成功していると思う。このような本がどのように受け取られていくのか、日本の成熟度が試されるのではないか。そういった意味で、本書の書評がどのようになされるのか興味深い。
帯には内田樹先生の「岩田先生は人間的にはきわめて穏やかな人だが、知性の切れ味には寒気を覚えることがある」という一文があるが、これだけ自分の感情を抑制して地を這うような解説ができる人間が穏当なはずがなく、心根には青い炎が人一倍燃え盛っているだろう。
霊芝センダン葉のど飴
最近電車に乗ると、マスクもせずに、手でふさぐこともしないで
咳、クシャミをする人が結構いて、ちょっと危険を感じます。
そんな時には、1粒舐めます。
のどがちょっと変だなと感じる時にも、1粒か2粒を舐めます。
早めに舐めると結構予防になるみたいで、のどの異変も治まり、
助かっています♪♪
お母さんのためのワクチン接種ガイド
「ワクチンの良さを説明するのは、欠点を指摘するより難しい。」
小児科医が抱える悩みです。
実際に、ワクチン接種に反対する本はマスコミも取り上げるので目立ちますが、接種を勧める本は目立ちません。
さて、この本は「ワクチンを正しく理解し、接種が必要かどうか考えましょう」という内容であり、日本全国の小児科医が発刊を待ち望んだ本です。編集者の「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」の会 は日本全国の小児科医有志の集まり、監修の薗部 友良 先生(日赤医療センター)はその代表です。
※ 「VPD」で検索するとホームページがヒットしますのでご参照ください。
イラストを交えた内容はとてもわかりやすく、また接種の際の不安・疑問にも丁寧に回答が用意されており、子どもを持つお母さん・お父さんに是非とも読んでいただきたいお勧めの本です。
ワクチンは子どもを傷つけるために造られたものではなく、罹ると重症化する感染症、でも根本的な治療法がない病気に対して、人間の英知を駆使して開発されてきた医薬品です。いわば「善意の塊」。しかし残念ながら医薬品に100%完璧なものはありません。
このことを理解し、自分の子どもの健康を守るためにワクチンが必要なのかどうかを考えていただくきっかけになる本でもあります。
マイナス1点にしたのは、ジフテリアなど小児科医にも縁遠い感染症の説明にもページが割かれていることと、接種の要否を考える際のデータ(対象となる感染症の頻度・重症度とワクチンの副反応の頻度・重症度・・・表にまとめて一目で比較できることが望ましい)が不足していると思われたためです。
この本は予防接種医療の啓蒙書としてスタンダードになっていくと思われます。今後も改訂を繰り返して優れた書籍であり続けることを期待します。
新型ウイルスのサバイバル 1 (科学漫画サバイバルシリーズ) (かがくるBOOK―科学漫画サバイバルシリーズ)
新型ウィルスの世界から生き延びて帰ってくる漫画の1巻目
奥地探検に出かけた主人公が見えない敵、ウィルスに戦っています。
この1巻では、先住民のピピが高熱を出して倒れるところで終わって
とても続きが気になります。
内容は、ウィルスに対する知識が満載です。サルがHIVに
かかっても平気なことや、西ナイル熱などの既存の内容も
豊富に記載されており、ウィルスの基礎知識、ウィルスの対処方法
について自然と学べる内容になっています。
子供向きの漫画として、ある意味なめていましたが、
とても親切に興味を持って知識が得られるように配慮された
マンガになっています。意外と親切な内容なので良い意味で
裏切られたこの本は、おすすめだと思います。