プラスアルファドットティーヴィー「PHOTOS 2009.09」
![]() フルートの至芸 |
私が音楽大学へ通っていた1960年頃の大学図書館には、モイーズ、キンケードなど外国の演奏者のLPしかありませんでした。 日本人演奏家の録音では、吉田雅夫が最初で、それがEP版の「ハンガリー田園幻想曲」だったと記憶しています。 大変情緒的で美しく、確実なテクニックに魂を揺さぶられるような感動を受けた事を覚えております。 フルートを学ぶものとして、世界の一流の演奏家に後しない、優れた演奏家が日本人がいる事を、誇りに思いました。 |
![]() 柳兼子 現代日本歌曲選集/日本の心を唄う |
日本声楽界の草分け的な存在である柳兼子さんの歴史的一品!! ぜひ一度聴いてみる価値はあります。 貴重な録音です。古きよき日本の懐かしさが伺えます。 |
![]() デカルト入門 (ちくま新書) |
デカルトの入門書としては最良のものだと思います。
何より彼の生い立ちからエピソードまで豊富に盛り込んで あり全くデカルトを知らない人でもおすすめできます。 デカルトの科学思想、数学思想と哲学思想が密接に 結びついていることを理解できます。『規則』についての 分析は非常に勉強になりました。本書から更にデカルトの 諸著作にダイレクトにすすめることができると思います。 |
![]() 科学の世界と心の哲学―心は科学で解明できるか (中公新書) |
本書のポイントは2つ。
1.現代の自然科学の成功因をアリストテレス的自然観からデカルトの心身二元論的世界観への転換として捉えること 2.デカルトの心身二元論以来問題とされてきた「心の哲学」の基礎付けの問題を、他ならぬデカルト自身に立ち帰り解消すること この2点である。前者は(単純化し過ぎだろうという批判はあれど)言い古されてきた話であるが、 後者は際立って斬新である。希代の哲学者達がこの問題故にデカルトを超克することを試みてきたのであるから、 とうの昔にこの問題がデカルト自身の「心身合一論」によって解決されていたという主張は、 たとえば私がwikiに書こうものなら即座に「独自研究」のレッテルを貼られるだろう。 これが遅れて来たデカルト擁護なのか、それとも真の考古学的発見なのかは、真摯な読者の判断に委ねられている。 ただこの本、確かにタイトルにも副題にも偽りナシなのだが、 タイトルに惹かれて手に取ってしまった人は、内容が「ゴツい」と感じること請け合いである。 というのも認知科学の成果ありきの後付けの一般向け哲学的論議ではなく、もろに哲学プロパーの人間が書いた哲学論考だからだ。 むしろこの本が対象としている読者は、最初に挙げたポイントからも明確なとおり デカルトの心身二元論が提示する哲学的問題系に興味のある人々である。この点は留意されたい。 また、多くのレビュアーによって見過ごされていることであるが、 デカルトが可能にした自然科学という特殊な営為の特徴を平易に論じている点も本書の素晴らしい特徴であろう。 内容の濃密さと議論の明晰さ、主張の説得力には感服である。星5つ。 |
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