本多政重が直江兼継の養子になっていたことをこの本を読む少しまえにNHK大河ドラマでしりました。本多正信次男に興味が沸き購入してみました。朝鮮の役への直接参加ではないがこれほど詳細に記述した小説はなかなかお目にかかれない。徳川、大谷、宇喜多、前田、直江そして徳川と数奇な人生を歩んだ政重の信念を思い起こさせる内容だ。最後の人生までもう一冊ほしいところだ。歴史小説204作品目の感想。2009/11/14
こんな人物がいたのか!彼なくせば、明治維新はなかった! 彼を知れたことに、とてつもない満足がある。彼は、財政改革を断行する。そのためには、悪にも手を染め、贋金作り、密貿易さえ厭わない。同時に、人材も発掘し、西郷、大久保を見出す。藩主重豪(しげひで)の命令=「万古不易の備え」に命をかけて挑む。斉興(なりおき=重豪の子)にふたりまでも子どもを殺害される。それでも改革の炎は消さない。意外だったのは、英明の誉れ高き斉彬(なりあきら=斉興の子)。斉彬こそ、私は明治薩摩の恩人だと思っていたので、動揺した。最後に、では、どうして、☆が5つではないのか? それは、エンディングが不満だから。あまりにもむごく、あまりにも唐突に、作家は彼を殺した。彼の最期に、もっとふさわしい場を用意できなかったのか? 読者としての抗議で、☆は4つにした。
本多政重が直江兼継の養子になっていたことをこの本を読む少しまえにNHK大河ドラマでしりました。本多正信次男に興味が沸き購入してみました。朝鮮の役への直接参加ではないがこれほど詳細に記述した小説はなかなかお目にかかれない。徳川、大谷、宇喜多、前田、直江そして徳川と数奇な人生を歩んだ政重の信念を思い起こさせる内容だ。最後の人生までもう一冊ほしいところだ。歴史小説204作品目の感想。2009/11/12
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