カプコンのホラー作品である「クロックタワー」シリーズ(特に3) のようなテイストと思いきや、差別化は十分に図られている。 ヴィジュアル的、またゲームシステム的にわかりやすく貢献したのは 相棒の犬、ヒューイの存在だろう。「主人公と同時に犬を操らなくてはいけない」というと なんだか複雑そうなイメージを受けるが、実際は右アナログスティックを上に倒すことで 敵にかみつかせたり謎解きをしたりと万能に働く「アクション」を行い、 下に倒すことでヒューイを呼びよせる、とわかりやすかった。 本作は「ホラーゲーム」であるが、その恐怖は「空気感」に集約されているように思う。 静かにループするBGMが消える。悪寒を感じ、足を止める。すると自分のものでない足音が聞こえる。 どんどん足音は大きくなる。今ヒューイはいない。隠れるか。逃げるか・・。 ムービーの力を使わずにここまで迫り来る敵という恐怖を描ききったのは凄い。 謎解きは「何処でキーアイテムを使えば(得れば)いいのか?」という探索面が主体。 しかし館の広さや画面の暗さもあり、はまりこむと結構詰まったままの状態が続くことも。 因みにマルチエンディングでありクリア後の要素もコスチュームやムービー集めなど様々。 長く楽しめることが出来ると思います。
パロディーソング満載。聴かなきゃ損だ。10点中10点
私はDEMENTOが怖くてプレイ出来ないだろうと考え、 ストーリーなどを楽しむべく購入しました。 この本の素晴らしい点は 『順番通り読めばネタバレが少ない』点だと思います。 反対を言えば、 『物語についての説明が不十分』だと考えます。 予想していたより ページ数が少なく驚き 『やはり情報が少ないからか』と納得です。 値段が高いなぁ、とツッコんでしまいました(笑) 竹中直人さんのインタビューも もっと充実させてくださいよ!!と言ってしまいました。
フィオナという名のかよわい女子大生が、家族とのドライブ中に突如、交通事故に巻き
込まれます。そして気が付いた場所は不気味な地下室。両親の姿は見当たりません。
しかも、その身に1枚のシーツをまとっただけという、心身共にとても心細い状態です。
「ここから逃げ出さなくては!」
本能的に異常と危険を感じ、行動を開始します。地下室を上がると、ここは古城のようです。
薄暗くどんよりとした城内。ひと気は無いのに感じる視線・気配。
そして…出会ってしまう、狂気に満ちた「いびつ」な人間たち。どういうわけかフィオナに
こだわり、しつこく追いかけ、追い詰めてくるのです。
己の弱さと無力を感じるフィオナ。そんな絶望の中で、1匹の頼りになる相棒と出会います。
彼は犬ですがとても賢く、手の届かない遠くにある物を取ってきてくれたり、追跡者から守
ってくれたりと、フィオナを大いに助けてくれます。
時には言うことを聞いてくれないこともありますが、その時はちゃんとしつけをしてあげて
下さい。そして充分に褒めて、遊んであげて下さい。常に側にいてあげてください。
そうすればきっと、フィオナの心を理解してくれることでしょう。
彼との信頼関係を築き、知恵と勇気を持って最後まであきらめないで無事に城から脱出して
ください。デメントはそういうゲームです。
グラフィックはとてもきれいで、ゲーム中の読み込み時間がまったくありません(ロードは
メモリーカードのアクセス時のみ)。操作に関しては、バイオハザードの様なリモコン操作
ではなく、アナログスティックで感覚的に良好に動かせるので、難しい操作はありません。
クリア特典も豪華な上にマルチエンディングなので、色々と楽しめます。
また、俳優の竹中直人氏が恐怖の演出を担当しているところもポイントです。
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