この映画が作られてからすでに半世紀以上。にもかかわらず、アメリカではクリスマスに必ずテレビで放送されます。そんな映画は他にありません。その理由は「観れば分かります」。私はこの映画を観て号泣しました。
古い映画で、しかも、ハッピーエンドな家族の物語って、退屈で見るのがおっくうだと思っている人にも、これだけは押えておいてもらいたい。
特にクリスマスイブに見ると感動が倍加するはず。アメリカではクリスマスの定番(日本でいう年末の忠臣蔵みたいなもんか?)になっているらしいが、この映画はアメリカ魂を駆り立てるようなパワーを感じる。
古い映画だけれども、結構みんなのセリフを聞いているとすごいはっきりものを言っていて、日本人としてはビックリする。相手が知った人だろうが知らない人だろうが、思ったことはガンガン言うし、行動してしまう。ジェームズ・スチュアート演じる主役のジョージ・ベイリーは、それに加えてすごい気分屋だし、悪役のポッターが、また、あまりの非情さにあきれてものが言えないくらいだ。ちなみにこのポッターを演じる人はドリューバリモアの大叔父さんらしい。
ジョージは表面上は気分屋で歯に衣着せぬ男だが、どんなことがあっても家族を、兄弟を、そして友達を守り抜く。ポッターに金で誘惑されてもガンと撥ね付け、身の破滅を迎えてしまう。
そして、天使が助けに降臨するのだ。この天使がまた、うだつのあがらない2級天使で警官に噛み付いたりするなさけない存在だけれど、ジョージに自分が回りに施してきた影響について「自分がいなかったとしたときの世界」に連れて行くことで悟らせるのだ。ここのところは、バック・トゥー・ザ・フューチャー2で見たシーンと同じで面白い。
つらくてもがんばれ!信念をつらぬけ!家族と友人を大切にしろ!神様は見てくれているぞ!
そしてクリスマス。今年何とかみんなでやってこられたことを神に感謝し、お祝いしよう。そしてまた来年もがんばるぞ!
人生に絶望し、自殺を決意した平凡な男ジョージの前に、天使(ただし翼が もらえていない2級)と称する男が現れ、ジョージに彼がいかに素晴らしい 人生を送ってきたかを教える…というファンタジックな人生讃歌。 第二次大戦中、優れた戦争プロパガンダ作品を作ってきたキャプラが、戦 後、ウイリアム・ワイラー(『ローマの休日』)、ジョージ・スティ-ブン ス(『シェーン』)らと興した製作会社「リバティ・フィルムズ」の第一回作 品であり、また、戦争での残虐な行為を目の当たりにして心身ともに疲弊 したキャプラが、「人間とは何なんだろうか?」ということを改めて自身に 問いながら作りあげたという意味では、非常に個人的な思いの強い作品で もある。 DVD本編は、今まで他社から出てい!た!粗悪なものとは比較にならないほど 画質が向上していて、特典にはキャプラ、スチュアートの貴重なインタビ ューも収録されている。
映画を観て涙を流すことはあっても、嗚咽したのはこの作品が初めてでした。余りにも出来すぎな夢物語と結論付ける冷笑主義者、反発者は放っておきましょう。古き良き時代のMr.アメリカ:名優ジミー・スチュアートの涙と笑顔の記憶と共に、私にとっては嘗ても今もダントツの我が生涯ベスト1。実際、そんな映画ファンは少なくないのではありませんか。監督のフランク・キャプラは貧しいイタリア移民でした。それ故に、どれほど「楽天的な作風すぎる」と揶揄されながらも、真の意味での理想主義者として首尾一貫アメリカン・ドリームを追い続けたのでしょう。曲学阿世を厭わない輩に背を向け、そんな姿勢を貫いたキャプラだからこそ、このような傑作が生み出されたのだと思います。それにしても、ここでのジミー・スチュアートは最高です。ジミー演ずる主人公、住宅金融業を営むジョージ・ベイリーは決して聖人君子ではありません。絶望的な落胆の最中ではあるにせよ、愛しい我が子が来るべきクリスマス・イブに備えて練習している拙いピアノを、「耳障りだ!」と切って捨てちゃうようなお父さんです。それでも義理人情も人望も誰より厚いからこそ、愛息達は「早くいつものパパになりますように」と健気に祈り、奇跡一閃ラストの大団円がやって来る!果たして観客のカタルシスもここに極まれり。愛妻役のドナ・リードとの仲睦まじさを心底讃えながら、私達はふと気がついて苦笑するでしょう。「素晴らしき哉、人生!」と。そして、「素晴らしき哉、映画よ!」と。
これは、ドラマのフジTVと言われた黄金期のドラマ主題歌で、どちらかというと、大人のドラマが多い選曲のように思われます。よくここまでドラマの名曲を集めたなあ、感謝というようなセレクションです。 どの曲を聴いても、ドラマの名場面が蘇って来ます。また、その時自分はこんなことを感じてみていたなあ、この曲の時、こんな経験をしてたななど、自分と曲をリンクさせ、自分を振り返ることの出来るCDになっているなあと思いました。懐かしさに浸るのもよし、これ聞きたいけど持ってないなあでもよし、昔?の名曲ってどんなの?と新たな曲に触れるのもよし、とにかく、名曲一杯、感動一杯のCDだと思います。
|