![]() ベスト・ギター100 |
ギターの曲は有名なものしか知らず、
買ってみたいと思ってもなかなか選べずにいました。 だからこの6枚組のアルバムはとっても嬉しかったです。 CD毎にテーマがあり、バロック以前、スペインの曲が2枚、 協奏曲、ラテンアメリカ、それに現代の編曲ものとなっています。 私はスペインの2枚とラテンアメリカが気に入っていて、 家に仕事を持ち帰った時など、かけながら仕事をしています。 激しい曲もあるものの全体として穏やかで 本当に癒し系だと思います。 演奏は古いものはモノラル音源からあり、 演奏家も様々ですが、どれもがっかりさせないものです。 ピアノを聞くより静かなものが多く、 これからの愛聴盤のひとつになりそうです。 |
![]() セゴビアの芸術 |
クラシックにおけるギターは比較的歴史が浅く、まさにこのセゴビアよって発展したカテゴリーであり、そう考えるとつい最近まで存命だったこの偉大な演奏家の録音を比較的クリアな音質で聞くことができるというのはなかなか興味深い。
最近のプレイヤーと比較すると柔らかい響きで、爪というよりも指で引いているという感じの音。もちろん技術は文句なしのすばらしい演奏で、ギターの可能性を大いに感じることができる。 彼の演奏を聴いて、ギターは歌の伴奏楽器と決め付けていたクラシック界が一目置いたのも頷ける。 演奏のすばらしさのみならず、今後は歴史的な資料となりうる名盤だと思う。 |
![]() バッハ:作品集(セゴビア編曲) |
何といってもセゴビアのバッハでは BWV1004シャコンヌ にとどめをさす。バッハは一体何回生きながらにして地獄というものを見たのだろう、と涙にくれる凄絶な演奏である。地獄、といえば無伴奏チェロの5番もかなり近いものがあるが、同曲をビルスマがバロックチェロでさらっと流しているのに比べてどうだこのセゴビアの広大な世界観は!実際のところ、セゴビアのシャコンヌを聞いた後では、いかなるヴァイオリニストの演奏も聞きたいと思うことが出来ない。それほどインパクトのある演奏である。途中でニ長調に転調して最後に再びニ短調にもどることによってことさらに絶望感を高める、というバロック独特の「止揚的レトリック」がここでは機能していないほど、全体を絶望感が覆っている。長調なのに明るくないのである。古楽だとかクラシカルだとかいう様式観を超越して、ただただ圧倒されるだけである。もうこのような名演は、今後もありえないだろう。
どうしてもヴァイオリン版で、ということであればやはり天才・ハイフェッツの演奏をお薦めしたい。他のヴァイオリン奏者とは「一線を画した」深い音楽である。ただし、セゴビアのものと比べると、あのハイフェッツですら何やら物足りない。 ピアノ版のシャコンヌも出ているが、セゴビアに勝るものはない。ブゾーニの編曲はまるでコンチェルト/マーチのようにしてしまって最低最悪で、何か大きな勘違いをしているとしか思えない。 声高に叫べば叫ぶほど人心から離れる真実というものがあるのだという真理を、このピアニストは知らない。 敢えてどうしてもピアノ版で、ということであればブラームスがクララ・シューマンのために編曲した「左手のためのシャコンヌ」はかなりいい出来である。最近のU−Tubeでアナトール・ウゴルスキーの名演が聞ける。このピアニストは大変な苦労をした人で、きっと当時のバッハに共感するものがあるのであろう、シャコンヌの深遠な悲哀・絶望感を見事に演じきっている。ただしやはりセゴビア版ほどではない。 以上、必聴の名盤。ただし自殺願望のある人やうつ病の人は購入しても聞かずにしばらく置いておいたほうがよい。背中を押される危険がある。 |
Andres Segovia - Purcell 5 Pieces
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