愛のコリーダ〈完全ノーカット版〉 [VHS]
セックスシーン描写は、平成の基準で見ると
もはやソフトな部類。
でも、全てさらしてしまう昨今のアダルトビデオでは
とても描けないエロさがあります。
しかし、やはり、何事も破壊しなければ(=殺さなければ)
永遠に自分だけのものにはならないということですか・・・
実録 阿部定 [DVD]
この「実録阿部定」を見た後、「愛のコリーダ」も見たが、後者は全然ダメ。こちらの方がはるかに優秀作である。
定と吉が恋に落ちるところ。酒びたりになり、情事ばかり交わすところ。じゃれごとから吉の首を絞め、殺してしまうに至るところ。
全てが定の心情がよく出ていて、作品に入り込める。
作品性としても、リアリティ性としても、こちらが遥かに上だ。俳優の演技も良い。
阿部定事件を描いた映画でどちらを見たらいいかと言われたら、間違いなく「実録阿部定」をお勧めする。
日活ロマンポルノ作品は他には見ていないが、イメージ的な「ロマンポルノ」とは違っていて、良い作品があったのだなと思わせる作品だ。
花より男子ファイナル プレミアム・エディション [DVD]
興行成績が77憶円を突破(08年 9/15現在)
今年度の実写邦画No 1 を記録した『映画:花より男子ファイナル』
この映画の主軸となっているのは、宇宙、戦争、悲劇でもなく…、
”いつも隣にいる人とのシアワセ”です。
内容は…、少女マンガの王道、御曹司と庶民の恋。
「現実にはありえないつ〜の!」的な展開の連続ですし、元々が
ドラマの映画化ということもあって、テレビ向きだとは思います。
しかしドラマから引き継いでいるだけあって、主演5人の演技力、
培ったチームワークを生かしての、世界観作りは確かなものです。
海外でのロケーションも映画ならではで、とてもキレイでした。
今回は元々の原作ファンを取り込もうとしたドラマシリーズと違い、
どちらかというと、”ドラマ版花男ファン”への完結編という形。
その為に、ドラマ版よりもオリジナルストーリーの傾向が強いので
原作から引き継いできたキャラクターの雰囲気とは、少し違います。
ですから、特に原作からファンの方は、少し戸惑うかとも思います。
でもだからこそ、この映画で『花より男子シリーズを初めて見る』
方を含め、みんなが楽しめる作品に、仕上がっていると思います。
そして、原作ファンの為にそのエピソードもうまく織り交ぜつつ
ひとつの邦画作品として”LOVE FANTASY”をここまで
直球で描き切ってくれたことになにより感謝です。
(ラストカットの、書き下ろし原画が素敵でした!(^−^))
プレミアムエディションは、本編DISK/特典DISK1/特典DISK2
の3枚組。
【特典DISK1】には、
未公開映像32分を加えた、ディレクターズ・カット版が収録され、
【特典DISK2】には、
メイキング&メモリアルイベント集など…合計190分を収録予定だそうです。
今回残念ながら、【鑑賞コメンタリー】は無いようで、その点で
★を1つ減らしましたが、何度みても心が温かくなる映画でした。
DVD購入、オススメです!!
阿部定正伝
「愛のコリーダ」などから阿部定という人には、おどろおどろしい猟奇的イメージをもっていたが、筆者が4年半をかけて、足跡をたどり書いた「正伝」からは、また違った、清清しく品のいい女性像がうかびあがる。刑務所の定のもとには、次々と結婚申し込みが舞い込み、ファンレターは1万通に及んだという。狂乱したのは定ではなく世間だったのではないか。
定には、30歳での「事件」以降、数十年間、市井の人としての人生があった。
そこに「正伝」は思いを及ばせる。
掲載されている写真や新聞記事、証言など貴重な資料であり読み物である。