数あるオレンジジュースの清涼飲料水のなかで一番だと思います。 オレンジジュース特有の、飲んだ後に残るいがみのようなものもなく、かといって味が薄い訳ではない。 Qooと小岩井の間ぐらいの濃さで、丁度良いぐらい。 あと、30本で千円弱というのも、凄く良心的な価格だと思います。
全身タトゥーだらけのレズビアンのメモワール・・・てんで、どんな「私が私がエキセントリックな私が!」(←全世界的に女子の体験記ベースの本はこの傾向が強くて辟易させられるものが多い)てな内容の、自己愛まるだしな作品かと思って読んでみたら・・・どうしても堅気になれない“私”の突き放し具合が絶妙。時に自己嫌悪をむき出し、恋愛相手の女の子に対するひどく残酷な振る舞いや意見も包み隠さず描く、正直な筆致は決して自己愛ズブズブの日記ではなく、ちゃんと読ませる作品になっている。読者へのサービス精神もきちんと感じられて、読後は、青春記を読んだ!という爽快感をしっかり味わえる。言いっぱなしの自分語りはネットだけで充分だ。それと、ジンやライオットガール、DIYにパンクダイク・・・この本が面白かったので、今まで単語は知っていても詳しく知りたいとは思わなかったカルチャーへの興味もかきたてられた。本書の前日譚的回想記もあるそうで、ぜひ読んでみたい!お願い、太田出版!翻訳者がこの方面に明るいのもいい。しかしジュノ・ディアスのオスカー・ワオとか読んだ時も思ったけど、最近の翻訳家は文学の知識以外にも色々知らなきゃ、つとまらないなぁ、キツイ!大学でお勉強だけしてれば良い時代は良かったね・・・
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