全体的に古臭い印象が印象があるのは、確かに否めない。
飯田馬之介監督と言えば、ガンダム0083の監督としてその名声は揺るぐ事などなし。
まぁ、廃墟好きな傾向が確かにある方で、作中もそんなに豪華絢爛と言う様子はなく、展開そのものははっきり言って地味。
しかし、だからこそリアリティの高さが表現しきれていると思います。
例えば、ジョゼが魏国大統領室に入るシーンですが、ごく普通にドアから歩いて入ります。
よくあるパターンでは、天井のステンドガラスをぶち割って、華麗に大統領室に登場。
決して悪くはないですが、ありえないでしょ?
今現在のアニメの潮流、過剰演出にそろそろ食傷気味の方。是非とも、このシリーズはオススメです。
まぁ、ぶっちゃけまして地味です。
映像特典として、ユリシーズの1/100モデルが実際にプールを走行させる映像が入っています。
それまで地味。
なので・・・まぁ、言われたい事は分かります。
ストーリー的にもキャラ設定的にも「健全過ぎる」って指摘がありますが、異論はございません。
でも、どんな業界でも「職人仕事」って地味なんですよ。
ある程度以上の年齢のいわゆる「通」にならないとその良さはりかいし難いとは思いますが、
継承すべき伝統文化の様な物を感じられると思います。
その地味ながらも丁寧な作りに敬意を表して星5個でお願いします。
タイドライン・ブルーの見どころはなんといっても映像の美しさだと思う。とくに、登場する人物のころころと変わる表情が魅力的だ。ストーリーは戦争や人と人との対立、信頼性などをテーマにしたもの(だと私は考える)でとても深い作品。
ジブリっぽい作風、何処かで観た又は聞いた様な設定やセリフなど、本作独自のオリジナリティの無さは結構目に付く。人によっては「駄作」の烙印を押されかねない作品かも。
でも自分は本作が好きです!何故なら「作画と構成」がとても良いから! 作画はTVアニメにしてはしっかり動くし、キャラの躍動感も感じるし。また構成も良い。全13話で上手く纏めてる。最終話を丸々エピローグとして描いている所は好感が持てます。
まぁ作画と構成が良いから良い作品!と言ってしまう自分は、かなり重度のアニオタか(笑)人に勧められる作品、大ヒットする作品では無いです。しかし本作の作画と構成の丁寧さからは「しっかりした一つのアニメ作品を作ろう!」とする製作陣の思いは十分感じました。
評価は「普通」と「良い」の間の意味で星4つ。何て言うか「アニメ愛」を感じる事の出来るアニメ玄人向けの作品。
兄弟の和解がちょっぴりあっけなかったというか、もともとそんな確執があったわけじゃないのにさもありげな表現をしていた方が間違いだったように思う。それによってストーリーが今後複雑になることを予感させたけれど、このアニメの場合それがプラスに思えなかった。
結局ヒロインが生んだ子どもが誰の子かってのは全く説明されなかったけど、それはよかったと思う。けっこう世界観がぶっ飛んだところがあるから、あんまり人間模様とか個人的なところで複雑さを増してほしくなかった。もう1人のヒロインの過去もにおっていたけどそれも明らかにされなかった。でもだから続編や番外編はつくれる構成だったな。
最後まで気になったのはキャラのコスチューム! 特に主人公。あやつの衣装は無駄な演出だったと思うぞ。
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