「コメディドラマ・ソングブック」を聞くと、石立鉄男を始め、今は亡き、個性的な俳優が活躍したドラマの、あのシーンが蘇る。まるであの日に戻ったように。何十年後の今、夢や希望を抱いていた、あの時とは現実は異なるが、懐かしい日々を糧に毎日を生きている。
作品自体は良いです。 画質も古い作品なのでこんなものでしょう。
問題はチャプターが各オープニングの前にしか打ち込んでいない事です。 OP、本篇A、本篇Bにつけて欲しかった。 前回の「おひかえあそばせ」でもチャプターが付いてない為、早送りか巻き戻しだけで見たいシーンを探さなければならない(ビデオテープか!)
昔の作品を再販してくれるのは、とてもありがたいのですが…残念です。
ヒロイン、榊原るみさんの魅力もさることながら、石立鉄男さん、山田吾一さん、山本紀彦さんの3人の芝居(殆んどアドリブ)がとても面白いです。!婆やの浦辺粂子さんも良い味出してます。古いドラマなので、時々?って思うところもありますが。買って損はありません。BOX、PART2も楽しみです。
生まれて初めて好きになった俳優は石立鉄男だった。70年代、ユニオン映画社が製作し、東宝クレージー・キャッツシリーズ等の才気あるコメディを手掛けていた松木ひろしを中心とした脚本家たちが構築した、作品は異なれど“口は悪いが思いやりが深い、陽気な二枚目半”的なキャラクターをコミカルに演じたNTV系の「水曜8時石立劇場」での人情悲喜劇は、10代の前半だった私にとって、本当に思い入れが多いプログラムだった。中でも、今作と「雑居時代」は、再放送も含め、何度も何度も繰り返し見ていた生涯忘れえぬ傑作だ。このドラマ、ホーム・コメディのカテゴリーに入るが、ただのコメディでは断じてない。70年代初頭、高度経済成長期を通過したある家族の物語。てんでばらばらで個性的な一家が、榊原るみ扮する末っ子の嫁が家庭に入ることで次第に優しさや絆を取り戻していく話を、独特のペーソスと笑いを散りばめながら、切なさと暖かさをもって描く一方、石立がTVの視聴者に突如話しかけたり、ドラマの脚本が出来てない設定で、“ドラマの中で実際の出演者が”物語を推測したりと、斬新で型破りなタッチで、日本のドラマ史に残る作品だった。とにかく、コメディでありながら、結局は一家離散と言うどうにもぺシミスチックなラストが凄すぎる(笑)。日本のバート・バカラック大野雄二の軽やかで美しい音楽も素敵な今作、石立は弱小サラ金業を営むどケチな次男役を演じていたが、金に人一倍執着しながらも実は情が深い役柄が子供心にカッコ良さを感じたものだ。マスコミ嫌いで知られ、実際はドラマのキャラクターとはかなり違ったようだが、ブラウン管でのその姿は、ファンにとっては、いつまでも残り続けるだろう。合掌!
38年ぶりに見た回もありとても楽しめました。特に夏代の美しさには感動しました。こんな美女は現在のテレビで見ることは出来ませんね。
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